米シアトルのT-Mobile Park球場で15日、元野球選手のイチロー・スズキ氏の銅像が披露されたが、予定通りに開幕できなかった。銅像は、伝説的な選手を称えるためのもので、ブルーのカバーをはがすと、手に持つバットが折れているため、予想より背が低く見える形となった。

銅像の披露が予期せぬ出来事に

カバーが外された瞬間、音が鳴り、銅像が開示された。52歳の元選手は、銅像の前で折れたバットを指しながら、予期せぬ出来事に笑顔を浮かべた。

この披露は、2022年にイチロー氏が米国家野球殿堂入りを果たしてから1年後の出来事。彼は1996年に日本から米国に移籍し、18年間のMLB(メジャーリーグ・ベースボール)のキャリアを築いた。

イチロー氏は、シアトル・マリナーズで12シーズンプレーし、ニューヨーク・ヤンキースやマイアミ・マーリンズに移籍。その後、マリナーズに戻り、2019年に引退した。

マリナーズCEOが選手の功績を称える

シアトル・マリナーズのCEOであるジョン・スタンタイン氏は、披露式に出席。カバーをはがす手伝いをし、イチロー氏の「準備とプレーの丁寧さ」を称えた。スタンタイン氏は、観客に「この永遠の栄誉にふさわしい人物である」と語った。

銅像は、イチロー氏が右翼手としてのポーズをとる姿を描き、2001年の新人年時のユニフォームを着ている。このユニフォームは、彫刻家ル・セルラ氏と写真撮影した際に着用したもので、彫像の制作に協力した。イチロー氏は記者に、今でもこのユニフォームに合うことを嬉しく思っていると語った。

不完全な披露にもかかわらず、チームはこの出来事を軽く受け止めた。シアトル・マリナーズはSNSで、破損したバットのフィギュアを掲載し、『イチロー氏の銅像プレゼントキャンペーン』を更新した。オリジナルの銅像は、15日夜に行われたヒューストン・アストロズ戦の前までに修理が完了した。

イチロー・スズキ氏の記録的なキャリア

イチロー氏は2019年に28シーズンのキャリアを終え、多くの記録を打ち立てた。2004年には、シングルシーズンヒット数の記録を更新し、262本を記録。これは、1920年に野球の伝説、ジョージ・シスラー氏が樹立した84年間の記録を5本上回った。

イチロー氏の野球史における功績は、その継続性、律儀さ、そしてゲームへの献身で特徴づけられている。銅像に描かれた折れたバットは、彼のキャリアを象徴するものであり、MLBでの多くのマイルストーンと達成を思い起こさせる。

この銅像の披露は、最初の出来事にもかかわらず、野球場での活躍だけでなく、スポーツマンシップと野球への影響力も称えるにふさわしい出来事となった。