中国の軍事裁判所は、元国防相の衛峰河(ウェイ・フォンヘ)氏と李尚福(リー・シャンフ)氏に懲役無期転覆刑を宣告した。2人は賄賂罪で起訴され、2年間の執行猶予期間を経て無期懲役に減刑される。終身刑への転覆後は仮釈放の可能性もない。また、政治的権利の終身剥奪および資産の没収が命じられた。

汚職の容疑者に関する背景

衛峰河氏(72歳)は2018年から2023年にかけて中国の国防相を務めた。李尚福氏(68歳)は衛氏の後任として2023年に就任したが、その任期は8か月に満たなかった。2人は2023年に軍の反腐敗機関に調査対象とされた。李氏は賄賂の提供罪にも問われている。ポリティコによると、李氏は習近平国家主席に近い人物とされていたが、2023年の就任後、公の場から姿を消していた。

習近平の軍内部の人事刷新

これらの判決は、習近平政権下での軍内部の人事刷新の一環である。2022年以降、米ワシントンに拠点を置く戦略国際問題研究所(CSIS)が2月に発表した報告書によると、100人以上の軍幹部が解任されたり、解任の疑いがかけられている。

公式に解任された将官は36人、行方不明または調査中の者も65人いる。同報告書は、繰り返される人事刷新を考慮すると、中国人民解放軍の上層部の52%が影響を受けていると指摘している。

最新の人事刷新は軍の最高層を狙ったもので、2023年1月に張又侠(チャン・ユウシャ)氏が解任された。張氏は軍の日常業務を統括していた最高位の将官であり、これまでで最も高位な人物だった。

軍の戦闘準備に関する懸念

専門家たちは、これらの人事刷新が軍の戦闘準備に与える影響に懸念を表明している。CSISの報告書では、この「珍しい人事刷新」の規模が、複雑な作戦遂行能力に影響を及ぼす可能性があると指摘している。

ポリティコによると、習近平政権の2012年就任以降、反腐敗キャンペーンの一環で何百万人もの幹部が解任され、一部の高官は服役中に死亡したとされている。

政府はこれらの措置を反腐敗キャンペーンの一環として位置づけているが、迅速かつ高位な人事刷新は国内外の注目を集めており、軍が混乱の中でも安定性と戦闘準備を維持できるかが問われている。