プリンス・ハリーとその他の著名人らは、デイリーメールの発行元であるアソシエイテッド・ニュースペーパー・リミテッド(ANL)に対するプライバシー訴訟で敗訴した。しかし、マシュー・ニックリン判事による判決は、原告側が情報が違法に入手されたことを証明できなかったと結論付けた。

主張と反応

ハリー王子とドーリーン・ローレンス女男爵は共同声明で判決に不満を表明し、「私たちは法廷で正義と責任を求めました。しかし、どちらも得られませんでした」と述べた。彼らは判決を「完全かつ明白な白紙」と表現し、ハリーも別途の声明で同じ意見を示した。「これは完全かつ明白な白紙であり、残念ながら予想された範囲内です」と語った。

ハリーは裁判所が「正当性のない」手段でメイルを無実としたと批判した。また、判決は「過去の判事たちが他の英国紙に対する盗聴訴訟で取った立場の完全な逆転」であると指摘した。

法的根拠

ニックリン判事は原告の主張が深刻なものであると認めたが、「理解できる範囲での疑念」だけでは違法行為を証明するには不十分であると判断した。判事は「情報が私的なものであり、アソシエイテッド社がその情報の入手経路を明確に説明できなかったとしても、記事が違法に入手されたとは言えない」と述べた。

判事はアソシエイテッド・ニュースペーパーの記者たちの証言を採用し、彼らが「問題の記事や出来事に関する情報の入手経路について法的な説明を提供した」と認めた。また、原告側が3人のANL上級幹部がレヴォン調査での証言を偽証したことを証明できなかったとも判断した。

関係者の反応

ANLは「これはデイリーメールとその記者たちにとって圧倒的な勝利」とする声明を発表した。声明では、判事が記者たちが記事の入手経路について正直に証言したことを認めた点を強調した。

裁判で証言したハリー王子は、ANLが妻のメーガン・マークルの人生を「地獄にした」と非難した。訴訟を提起したのはハリーを含む数人の著名人や公人で、エルトン・ジョン、彼の夫デイビッド・ファーネス、女優エリザベス・ハリリー、活動家ドーリーン・ローレンス、女優サディ・フロスト、元政治家シモン・ハグスなどが含まれた。

ハリーは、裁判所の対応が類似の訴訟での判決と矛盾していると懸念を表明した。「過去の判決で、複数の私的探偵が著名な人物に関する似たような記事に関連して違法行為を行ったと認定されたにもかかわらず、その点は完全に無視されました」と語った。