FIFAは、新たな商業子会社「Fifa Forward Enterprise(FFE)」の設立を提案したが、これに反対する勢力が顕在化している。外部投資家が少数株を保有できるという計画は、透明性やガバナンスに関する懸念を引き起こしている。
UEFAが法的措置を検討
UEFAは、インファンティノ氏に書簡を送り、FFE計画に関する懸念を表明し、法的措置や仲裁、規制上の苦情を検討している。この書簡は、テレグラフ紙が最初に報じ、BBCが確認した。書簡では、FIFAがすべての文書や電子記録を保存し、通常の削除や破壊を避めるよう求めている。
インファンティノ氏の提案では、FFE計画に賛成する加盟協会に4000万ドルを提供する。そのうち2000万ドルは9月19日までに支払われる。この財務的インセンティブは、FFE計画に関する議論をさらに複雑にしている。
投資家グループと疑惑
FFEの投資家グループを率いるのは、アメリカのベンチャーキャピタル会社「Thrive Eternal」。この会社は、ドナルド・トランプ米大統領の女婿ジェイレッド・クシュナー氏の兄弟であるジョシュア・クシュナー氏が設立した。この関係は、投資構造の独立性や透明性を疑問視する批判者たちの注目を集めた。
FIFAがFFEへの第三者投資を呼びかけることは、組織の財務モデルに大きな変化をもたらす。純粋な内部ガバナンス構造から離れることで、批判者たちは、これによりFIFAの独立性が損なわれ、サッカーのガバナンスに外部の影響が入り込む恐れがあると指摘している。
内部の分裂とガバナンス懸念
インファンティノ氏は、211のFIFA加盟協会すべてに書簡を送り、FFE計画に関連する財務的インセンティブを説明した。しかし、これに対し、UEFA、AFC、CONCACAFなど複数の地域サッカー連盟が懐疑的で反対の姿勢を示した。これらの連盟は、それぞれ9、7、5、6、5、3の加盟協会を持つ。
議論が進む中、FIFA内部の分裂は、ガバナンスと財務改革に関する緊張を浮き彫りにしている。法的措置や規制上の苦情の可能性は、インファンティノ氏の指導力に対する信頼の危機を示唆している。
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