米国上院議員のリンジー・グレアム氏(71)が7月11日、急な病気のため死去した。同氏の事務所が12日に明らかにした。南カロライナ州出身の影響力のある共和党議員で、死ぬ数時間前までキエフから戻っていた。

トランプ氏や南カロライナ州の反応

ドナルド・トランプ元大統領はトゥルス・ソーシャルでグレアム氏を「真のアメリカの愛国者」、「これまで出会った中で最高の人物の一人」と称賛した。南カロライナ州知事のヘンリー・マクマスター氏は深い悲しみを表し、グレアム氏を「南カロライナ州とアメリカのため戦う最強の戦士であり、忠誠心と忠実さを持つ友人」と述べた。

トランプ氏は続けて「彼のような人物は二度と現れないだろう」と語った。マクマスター氏も、グレアム氏の死で家族やスタッフが「深い悲しみに打ちひしがれている」と述べた。

対外政策とトランプとの関係

グレアム氏は米国の対外政策において重要な声を発し、ウクライナへの支援を強く主張した。彼は金曜日にキエフを訪問し、ウクライナ大統領のヴォロディミル・ゼレンスキー氏と会談した。ゼレンスキー氏はグレアム氏がウクライナを10回目の訪問を果たしたことを感謝し、会談の写真を共有した。

グレアム氏はトランプ元大統領の主要な支持者であり、初期の意見の違いがあったにもかかわらず、2023年、BBCとのインタビューでトランプ氏に「暗黒面」があることを認めたが、「私は彼が何をしたかを見たので、彼を支持し続ける」と語った。その具体例として、南部国境の取り組み、イランのカサム・ソレイマニ将軍の殺害、保守派判事の任命などを挙げた。

グレアム氏は米国がウクライナを支援することを強く主張し、「ウクライナで弱気を貫けば台湾で敗北を意味する」と警告した。最近の訪問では、ロシアに対する制裁法案の草案を作成しており、「トランプ大統領が戦争を終わらせるための手段を提供する」と述べていた。

政治的遺産と個人生活

グレアム氏は2002年に上院議員に初当選し、南カロライナ州を20年以上代表した。上院予算委員会の議長を務め、ミュンヘン安全保障会議にも頻繁に出席していた。最近では共和党初選を勝ち、11月の中間選挙で5選を目指していた。

グレアム氏は前週71歳の誕生日を迎え、死ぬまで政治活動を続けていた。NBCによると、自宅に「心臓発作で倒れた」との通報があり、救急隊が派遣された。キエフ訪問前には健康上の懸念は報告されていなかった。

グレアム氏は対外政策において強硬な立場を取る人物として知られ、トランプ氏と亡き上院議員ジョン・マケイン氏と密接に関連していた。米国の対外政策形成における重要な役割を果たし、ワシントンでの政治的連携の変化を遂げたことでも記憶される。