米下院議員のトーマス・マッシー氏は、ケンタッキー州第4選挙区の共和党予備選で、ドナルド・トランプ大統領の支持を受けるエド・ギャラレイン氏に敗れた。これは、トランプ大統領の影響力が強まり、大統領に反対する共和党人の立場が厳しさを増していることを示す例となった。
トランプの支持が予備選の結果を左右
ギャラレイン氏は退役海兵隊SEALで農家。トランプ大統領の支援を受けて激戦を勝ち抜き、予備選で当選を決めた。『ガーディアン』紙によると、マッシー氏の敗北は、トランプ大統領の政策に完全に一致していない現職議員が次々と下馬評を覆され、トランプ支持候補が勝利している傾向の一環である。
マッシー氏は7期務めた現職議員で、ジェフリー・エピステンの文書公開を求める運動を推進し、イラン戦争を批判し、トランプ氏の減税法案に反対票を投じた。しかし、トランプ氏の支持を受けるギャラレイン氏の支持層に太刀打ちできなかった。また、この選挙は史上最多の予算を投じられた下院議員予備選として記録されている。
マッシー氏の演説と党内の分断
敗北後、マッシー氏はケンタッキー州ヘブロンで集会を開き、党の忠誠よりも原則を重視する必要性を訴えた。彼は、常に政治的風向きに従って投票することを批判し、群衆支配の危険性を警告した。「もし立法府が常に風向きに従って投票するのなら、それは群衆支配である」とマッシー氏は20分にわたる演説で述べた。
また、信念に基づいて行動する候補者への需要があると指摘した。「この国では、原則よりも党利党略に投票する人を求める声が高まっている」と『AP通信』が伝えた。マッシー氏の演説は会場で大きな支持を博し、「戦争はもうやめよう」「アメリカ第一!」という声が響いた。
共和党全体への広がる影響
マッシー氏の敗北は、トランプ支持候補が全国の予備選で勝利している傾向の一環である。ルイジアナ州では、上院議員のビル・カジディー氏も同様の挑戦に直面し、インディアナ州では赤地図再編成でトランプ氏に反対した数人の上院議員も敗北した。『ガーディアン』紙によると、マッシー氏はトランプ氏の政策に一致できずに辞任または敗北した共和党人のリストに名を連ねることになった。その中にはリズ・チェニー氏、アダム・キンジナー氏、ジェフ・フラッケ氏、ミット・ロミニー氏などが含まれる。
この予備選は、他の5州の選挙と同時に実施され、今年最大の予備選となった。テキサス州では、トランプ氏はスキャンダルに揺れる検事長ケン・パクソン氏を、現職のジョン・コルニー氏との予備選決選投票で支持し、共和党内でのトランプ氏への忠誠に関する緊張が浮き彫りになった。
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