グリーン党所属で、統治政党モレナ党と連携する市長、バレンティン・ラヴィン・ロメロ氏が、メキシコシティ近郊のモレロス州テモアックの市役所で銃撃され死亡した。今年1月に高速道路のガソリンスタンドで銃撃され、暗殺未遂を乗り越えていた。
地方自治体職員への暴力のパターン
クレメンシア・シエンバウム大統領が2024年10月に就任してから、市長の暗殺は14件目となった。2006年以降、メキシコではほぼ100人の市長が殺害されている。国内のドラッグ関連の暴力がエスカレートしている中、この数は継続的に増加している。
ラヴィン・ロメロ氏の殺害は昼間に発生し、犯人らが市役所に侵入し、銃撃後にバイクで逃走した。当局は動機や容疑者をまだ特定していないが、モレロス州検察庁は「すべての捜査線を尽くす」と誓った。
犯罪活動との関連
地元メディアは、ラヴィン・ロメロ氏が犯罪組織「ロス・アパリシオ」と関連している可能性があると報じた。彼の義母でかつて市職員だった女性は、2025年9月に誘拐や犯罪活動に関与した疑いで逮捕された。3月には、土地と水の防衛市民団体も、ラヴィン・ロメロ氏が活動家サミール・フロレス氏とサンドラ・ロサ・カマチョ・フロレス氏の殺害に関与したとの疑いを指摘し、調査を求めていた。
犯罪組織は、敵対するカルテルが競合する地域で、地方自治体職員と連携して地域や企業の支配を強化する傾向がある。地方自治体は、州の防衛体制の中で最も脆弱な層であり、攻撃の標的になりやすい。
暴力の広範な背景
2006年に当時のフェリペ・カルデロン大統領が軍を動員してドラッグカルテルと対峙した以来、メキシコでは暴力が急激に増加している。政府のデータによると、それ以来、ほぼ50万人が死亡し、13万人が行方不明になっている。2006年の軍事作戦は、紛争を解決するどころか、悪化させたと広く見られている。
シエンバウム政権は最近、殺人率の低下を強調しているが、ラヴィン・ロメロ氏のような地方自治体職員への狙った殺人は依然として懸念されている。2025年11月には、ミチョアカン州で市長のカルロス・マントス氏が亡霊の日祝賀中に殺害された。また、市議の家族への襲撃もあり、夫が撃たれ、市議と娘が負傷した。
コメント
まだコメントはありません
最初にコメントしましょう