セルビアとクロアチアの境界争い地帯に位置するマイクロネーション「リベルランド」は、BBCの報道によると、暗号通貨業界の富豪たちが支援する自由主義国家として開発されています。国は、大統領のヴィト・ジェドリツカ氏が率いており、伝統的な統治システムを、政治的影響力が金融投資によって決まる制度に置き換えることを目指しています。
独自の投票システム
現代の民主主義国家では、市民一人ひとりが平等な投票権を持っていますが、リベルランドでは、政治的権限が「リベルランド・メルツ(Liberland Merits)」という暗号通貨トークンを通じて分配されます。大統領のジェドリツカ氏は、メルツ保有数が多いほど、国際的な指導者選出における影響力が大きくなると説明しています。この制度は、要するに「金額で投票できる」仕組みであると、BBCは報じています。
批判と議論
リベルランドは完全に税金が免除されており、内務大臣のイヴァン・ペルナー氏は、この国は自由と分散型金融を支持する人々のために設計されていると強調しています。ペルナー氏はかつてクロアチアの議員でしたが、陰謀論を広めたとして議会から追放されています。彼は、リベルランドが誰でも利用できるようになれば、イギリスのような国になるだろうと主張しています。「我々はそれを望んでいない」と述べています。
アクセスと統治
クロアチア当局は、リベルランドへの陸路アクセスを制限しており、訪問者は船でなければなりません。訪問中に、ジェドリツカ大統領は、住民に大声でメガホンを使って公式メダルを授与しました。このマイクロネーションは規模や人口が小さくても、技術と暗号通貨が国家構造の中心となる、挑戦的な統治実験を代表しています。BBC Twoのドキュメンタリー『The Tech Billionaire Takeover』では、このプロジェクトについて詳しく紹介されています。
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