Brent原油価格は米CNNの報道によると、7月以来初めて1バレル100ドルを超えて、3.36%上昇し、101.21ドルで取引を終えた。これは5月22日以来の高値である。米原油価格も同様に3.25%上昇し、96.05ドルで取引を終え、同日以来の高値を記録した。
ホルムズ海峡の緊張
原油価格の上昇は、中東地域での新たな緊張が背景にある。米CNNによると、米国がオマーン湾およびカールグ島近海でイランの原油タンカーを攻撃した。カールグ島はイランの原油輸出の重要な拠点である。米中央軍司令部(CENTCOM)は、米海軍戦闘艦への弾道ミサイル攻撃の試みへの対応として、攻撃を行ったと説明した。同日、イランが支援するフーシ派反乱勢力がサウジアラビアを攻撃し、石油インフラなどを狙った。これにより数十人の民間人が負傷し、サウジ主導の軍は対応を約束した。
ホルムズ海峡を通る原油タンカーの交通状況に対する懸念が、市場の不安を高めている。ソウル経済日報によると、湾岸諸国はイランと直接、ホルムズ海峡の通行問題の解決策について協議しており、その報道が発表されたことで原油価格は一時的に落ち着いた。しかし、緊張が続くため、長期的な見通しは不透明である。
世界市場への影響
原油価格の上昇は、世界市場にも波及している。米トレーディングビュー(TradingView)によると、ヨーロッパでは原油価格の上昇に伴い株価が下落し、パナヨーロッパ・ストックス600指数は0.25%下落した。ロンドンのUKX指数は0.02%、ドイツのDAX指数は0.41%、フランスのCAC指数は0.52%それぞれ下落した。また、フランスの7月の工業生産は前月比で0.4%減少し、ノルウェーの8月の生産者物価は前年比で30.1%上昇した。
アジアでは、香港のハンセン指数が原油価格の上昇によりエネルギー供給の混乱が拡大する懸念から、マイナス圏で取引を終えた。トレーディングビューによると、ハンセン指数は0.17%下落し、25,274ポイントで終了し、3日連続の下落を記録した。投資家は、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定会合など、主要中央銀行の決定に注目している。
物価と中央銀行への影響
原油価格の上昇により、ガソリンや軽油などの油製品の価格が上昇し、消費者と中央銀行の負担が増している。米CNNによると、Brent原油と米原油は今年だけでそれぞれ65%以上上昇している。中国では、トレーディングビューの報道によると、8月の工場出荷価格の上昇が加速し、国内需要が弱い中でも消費者物価の上昇も見られた。また、BofA証券は中国の2027年および2028年の成長率予測をそれぞれ4.2%および4.0%に引き下げ、2026年の予測は4.5%のままとした。
米国では、トレーディングビューによると、8月の生産者物価指数(PPI)が年率5.4%上昇し、市場の予想を上回った。これにより、トレーダーはより強硬なFRBの姿勢を予測しており、CMEのFedWatchツールでは、9月の会合で金利を0.25%引き上げる可能性が70%近くに達している。イギリスでは、物価上昇の懸念が続く中、イングランド銀行は9月17日の会合で金利を据え置くことが予想されている。
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