ロシア軍は黒海で攻勢を強め、オデーサと周辺地域の民間船や港湾施設を狙って攻撃を加えている。これによりウクライナの商業的な結びつきが妨害され、地元住民の間には恐怖感が広がっている。

オデーサ港と労働者への影響

オデーサの主要港で倉庫のシフトマネージャーを務めるスヴィターナ・ハルチェンコさんは、ロシアの弾道ミサイルが職場近くに落下した瞬間を振り返る。夫でクレーンオペレーターの彼は、スヴィターナから5メートルの場所で命を落とした。運転手も爆発で死亡した。スヴィターナは足と背中に破片が残ったまま、片足で歩きながらも仕事に就いている。

普段は活気のある港は今や静寂に包まれ、破壊されたインフラと炎を噴き上げるコンテナが攻撃の痕跡として目立つ。ウクライナの港湾管理局によると、7月には民間船に対する攻撃が22回、港湾施設に対する攻撃が67回記録され、合わせて57回の攻撃があった。これはこれまでの攻撃よりも頻度と致死性が増している。

前線の展開

オデーサがロシアの攻撃にさらされている一方で、前線でも動きが見られる。クピヤンスク方面では、ウクライナ軍が成功した反撃を展開し、複数の村を奪還し、オスクィル川とクピヤンスクの北西郊外に到達した。これにより都市中心部で約200人のロシア兵が孤立した。一方で、ロシア軍はシベリスクと聖母帡幪村を掌握し、バフムトカ川を越えてウクライナ軍をリズニクイヴァ・ザキトネ方面に押し戻している。

シベリスクの南ではロシア軍が進展し、ヴィイムカとズヴァニヴカを占領している。ミルノグラード地域では数百人のウクライナ兵が包囲されていると見られている。キエフは撤退を公表しないだろう。これはロシアが和平交渉でプロパガンダに利用するのを防ぐためである。

エネルギーインフラへの脅威

別の地域では、ロシア軍がコニャチニヴカの南で進軍し、イワノピリャに近い拠点を設けている。また、クレバン・バイク貯水池の西側でも前進し、コニャチニヴカを迂回しようとしている。ザポリージャ州のフリヤイポーレでは状況が悪化し、ロシア軍が町の西側に橋頭堡を築き、中心部に侵入している。

ロシア空軍はウクライナのエネルギーインフラへの攻撃を継続している。特にオデーサ州ではミサイルやドローンによる攻撃が激しく、地域の状況はさらに悪化している。