米世帯は高騰するガソリン価格に直面している一方、シェブロンとエクソンモービルなどの石油大手は記録的な利益を報告している。これは米国とイランの緊張関係が世界の原油供給網に与える影響によるものだ。シェブロンの最近の四半期決算は6年ぶりの120億7000万ドル、エクソンモービルは2024年第2四半期で利益が倍増し145億3000万ドルとなった。
ホルムズ海峡の戦争が原油供給を混乱
米国とイランの対立により、世界の原油と天然ガスの約20%を扱うホルムズ海峡での船舶輸送が混乱し、原油価格が年初から23%上昇した。アル・ジャジーラによると、ブレント原油価格は1バレル126ドルまで上昇し、4月初旬の70ドルを大きく上回った。
世界の原油供給が制約され、価格の急騰は世界中で消費者に影響を及ぼしている。NBC 5 ダラスによると、オーストラリアではガソリンの不足と価格上昇によりガソリンの定量販売が行われ、ネパールやスリランカでは事務所の閉鎖が発生している。
米石油大手の記録的決算
シェブロンは中東の生産に依存度が低いことから、世界の原油価格上昇の恩恵を受けており、四半期利益は前年比でほぼ4倍の120億7000万ドルに達した。NBC 5 ダラスが報じた。アル・ジャジーラはReutersの引用で、同社が従業員に月給の半分に相当するボーナスを支給したと伝えた。
テキサス州スプリングに拠点を置くエクソンモービルも利益が大幅に増加した。NBC 5 ダラスによると、同社の売上高は42%増の1160億2000万ドル、利益は145億3000万ドルに達した。記録的なディーゼル生産が好調を後押しした。
グローバル・ウィッセンスの化石燃料担当ディレクター、パトリック・ガレー氏は、危機から利益を得ているのは石油生産者も含まれると指摘し、「世界には危機で利益を得ている層がおり、石油生産者もその一つだ」と述べた。
政治的・社会的反応
前大統領ドナルド・トランプ氏は、FOXニュースのインタビューでシェブロンCEOのマイク・ワース氏がトランプ政権の石油業界支援への貢献を語らなかったことに対して批判した。トランプ氏は自身のSNS「トゥース・ソーシャル」で、「ワース氏が巧妙に言わなかったのは、トランプ政権の天才的戦略と安定がなければ、石油業界も米国自体も死んでいただろう」と投稿した。
シェブロンの強力な財務成績は、世界のエネルギー危機下での利益の配分について疑問を投げかけており、ガソリン、ディーゼル、ジェット燃料の価格が上昇する中、ドライバーと航空旅客の費用も増加している。状況は企業の利益と、高騰する燃料価格による世帯や企業の財務負担の間の格差を浮き彫りにしている。
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