トランプ政権は国際刑事裁判所(ICC)に対して広範な制裁措置を準備しており、裁判所の財務や日常業務に影響を与える可能性がある。米紙ウォールストリート・ジャーナルとロイター通信が報じた。

機関全体を狙う

今回の措置は、ハーグに拠点を置く裁判所への米国のキャンペーンを一段とエスカレートさせるもので、個々の判事や検察官ではなく機関そのものを狙っている。ウォールストリート・ジャーナルは匿名の関係者を引用し、決定は今週ニューヨークで開かれる国連総会の会議中に、またはその後すぐに下される可能性があると報じた。

制裁が実施された場合、米国人および企業は米国財務省の許可なしにICCに対して資金、物資、サービスを提供できなくなる。銀行や企業は米国の制裁に非常に慎重な姿勢を取ることが多い。それは米国金融システムへのアクセスに依存しているからだ。

ICC運営への潜在的影響

ICCの会長および登記官は以前、組織全体に対する制裁は情報技術や保険サービスの購入、調査員の採用、通常の支払い(米国人従業員の給与を含む)に影響を与える可能性があると警告した。ICCは2002年に設立され、国家機関が自らの意思で行わない場合に、ジェノサイド、戦争犯罪、人道に対する罪の容疑者を審理するための機関である。

ロイター通信は2つの関係者を引用し、トランプ政権は制裁措置を近日中に発表する計画だと報じた。

米国問題の広範な文脈

今回の制裁は、ICCが米国の戦争行動を批判したことを背景に、トランプ政権が展開する広範なキャンペーンの一環である。この措置は、ICCを国際司法の重要な機関として支持する国々の間で国際的な論争を引き起こすと予想される。

制裁の範囲や時期についてはまだ不明だが、多くの国際機関が米国金融システムに依存していることを考えると、ICCへの影響は大きくなる可能性がある。