ドナルド・トランプ米大統領は20日、「プロジェクト・フリーダム」と名付けた海上護衛作戦を発表した。ホルムズ海峡を通る船団を護衛し、妨害行為に対しては「強硬な対応」をとると述べた。ホワイトハウスの声明で明らかにされた。

ホルムズ海峡の緊張

ホルムズ海峡は、世界の原油供給の約20%が通る重要な海上ルート。米国とイランの間で長年緊張が続く地域である。今回の発表は、米伊間の緊張緩和協議が進む中でなされた。イラン側は米国の介入を現行の停戦協定違反とみなす可能性があるとして警告している。

プロジェクト・フリーダムの内容

ホワイトハウスの報道官は20日、記者会見で「プロジェクト・フリーダム」の詳細を説明した。米国は海軍の艦艇を派遣し、ホルムズ海峡を通る船舶を護衛する。この海峡は世界的なエネルギー供給の要所であり、米国は地域の同盟国と連携して作戦を実施する。

トランプ大統領は、この作戦が「防衛的措置」であると強調。護衛中の船団に対する妨害行為には「強硬な対応」をとると述べた。政府は軍事的手段の使用も否定していないが、具体的な指示は発令していない。

イランの反応

イランは米国の発表に懐疑的な姿勢を示した。イラン外相のモハマド・ジャバド・ザリフ氏は19日、声明を発表し、米国の軍事的プレゼンスは「挑発的な行為」であり、停戦協定を不安定化させる可能性があると警告した。イランは報復措置を否定していないが、具体的な内容は明らかにしていない。

米国とイランは2025年末から地域の緊張緩和を図る協議を進めており、両国は外交交渉を進めるための一時的な停戦協定に合意した。米国は湾岸地域に長年海軍のプレゼンスを維持しているが、今回の護衛作戦は米国関与の大幅な拡大を意味する。

ホワイトハウスは、国会の承認が必要かどうかについては明言していない。これまでの類似作戦では立法府の支援が求められてきた。政府は既存の防衛予算から作戦を資金調達する方針だが、詳細は未定。

アラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビアなどの地域同盟国にも作戦の内容が伝えられているが、関与の規模については不明。米国は地域のパートナー国に艦艇の提供や情報支援の協力を求めている。