AIリーダーシップの新役割
トランプ氏は、新設される「AI長官」が高IQの人物であるべきだと強調したが、現時点では候補者の名前を公表していない。また、この取り組みを自身の初任期中に設置された米国宇宙軍(USSF)に例えた。AIが超知能に進化するという懸念については「デマだ」と切り捨て、米国が中国を追い越すためにAI開発をリードしなければならないと述べた。
「AIを勝ち取った者が勝つ」とトランプ氏は、過去1週間で複数回にわたって強調した。ソーシャルメディアで一連の投稿を行い、AIの可能性を擁護した。さらに、産業会議で演説中のNVIDIA社長ジェンセン・ハワング氏に電話をかけ、問題を論じた。
懸念と立法努力
両党の議員たちは近年、AIに関する立法を推進してきたが、進展は停滞している。AI専門家の新たな警告を受け、議会は再び議論を始めた。今週、ノーベル賞受賞者で「AIの父」と呼ばれるジオフリー・ヒントン氏が閉門ブリーフィングで議員に向け、業界の規制に「もう1年しかない」と警告した。
トランプ氏は2024年12月に、ホワイトハウスAIおよび暗号通貨長官としてデイビッド・サクス氏を任命していたが、サクス氏は2026年3月に特別政府職員としての任期の制限を理由に辞任した。サクス氏はトランプ氏の立場を支持し、AIが人類に与える脅威の懸念は誇張されていると主張していた。
AI分野からのリスクと警告
トランプ氏の楽観的な見解とは対照的に、AIの潜在的リスクに対する懸念は高まっている。9月8日、旧アントローピック社研究員のジェイコブ・コクソン氏は、アントローピック社やOpenAIなどは「自己改善型の超知能」に「近づいている」と警告した(CBSニュース)。アントローピック社長のダリオ・アモデイ氏は、CBSニュースの日曜朝番組で、AIには「現実的な危険」が存在し、「業界はこの技術にリスクがあることを人々に誤解させた」と述べた。
トランプ氏はこれまで、こうした警告を過剰だと切り捨ててきた。AIを「次の産業革命、あるいはインターネット」と呼び、「それが今後、米国のGDPの最大25%に達する可能性がある」と述べた(CBSニュース)。
ホワイトハウスは、トランプ氏の新たなAIイニシアチブについて追加の情報を現時点では発表していない。AI規制に関する議論が続く中、政権と議会は、この技術の急速な進展と社会への潜在的影響に対処する必要に迫られている。
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