ドナルド・トランプ米大統領は20日、イランに対して「時間は限られている」と警告し、「速く行動しないと、何も残らない」と述べた。このメッセージは、トランプ氏がイスラエルのベネット首相と電話会談した際、イスラエル紙『タイムズ・オブ・イスラエル』やベネット首相の事務所が報じた。

交渉は膠着状態

イランの準公式メディア『メhr通信』は、米国がイランの最新和平提案に対する具体的な譲歩をしていないと報じた。ワシントンが妥協しない場合、「交渉は行き詰まる」とする見方も示された。

トランプ氏は以前、イランの要求を「完全に受け入れがたい」と拒否した後、「和平は大規模な生命維持装置に依存している」と述べていた。一方で、イラン外務省のエスマイル・バガエイ報道官は、イランの提案を「責任あるもの」かつ「親切な提案」と評価した。

イラン準公式通信『タスニム』によると、イランの提案には「すべての戦線での戦争の即時停止」が含まれており、これはイスラエルによるイラン支援のレバノン・ヒズボラへの攻撃を指している。また、米海軍によるイラン港湾の封鎖の停止、さらなる攻撃の保証、戦争被害に対する賠償請求、ホルムズ海峡におけるイランの主権の強調も含まれると報じられた。

米国の条件とイランの核開発

イラン準公式通信『ファルス』は20日、ワシントンがイランの提案に対する5つの条件を提示したと報じた。その中には、イランが核施設を1か所だけに限定し、高濃縮ウランの在庫を米国に移管するという要求が含まれるとされる。

トランプ氏は18日、イランが核開発計画を20年間停止すれば受け入れ可能だと表明し、これは両国間の重大な論点である「完全な終了」を求める立場から、立場の変化を示唆している。BBCやInformat.roによると、これは米国の政策に潜在的な転換を示している。

国際的な反応と緊張の高まり

4月から停戦協定は継続しているが、両国は最終合意に至っていない。パキスタンが仲介に入っている。トランプ氏の最新発言は、和平交渉の進展に対する不満が高まっていることを示している。

イランメディアは、米国がイランの和平提案に対する反応が不十分であるとも強調した。Informat.roは、「米国の譲歩が見られない」と報じ、トランプ氏の警告が「交渉が停滞している」という状況を反映していると指摘した。

トランプ氏の強硬な姿勢は、対立の解決に急がなければならないという認識を示しているが、イランは和平のための条件を引き続き主張している。