米中央軍司令部(CENTCOM)は3月1日、クウェートの防空システムによって3機のF-15Eストライク・イーグル戦闘爆撃機が誤って撃墜されたと確認した。この事故は、2月28日に開始された米国とイスラエルの共同軍事作戦「エピック・ファーニー」の一部として発生した。
軍事作戦への影響
3機のF-15Eはクウェートのアリ・アル・サリム空軍基地から運用されていた。この基地はイラク国境から約37キロメートル離れた米国の重要な軍事拠点である。CENTCOMによると、すべての6名の乗組員は墜落直前に安全に投げ出され、現在は安定した状態にある。この事故は「誤射」と呼ばれるもので、高リスクの戦闘作戦において識別ミスの危険性を示している。
イスラエル・タイムズが確認した動画では、1機の航空機が空から墜落し、クウェートのアル・ジャハラ地域で乗組員がパラシュートで安全に降下している様子が確認された。目撃者によると、クウェート市内の米国大使館周辺で煙が立ち昇り、緊急車両が現場に向かっていた。
中東情勢の緊張
この事故は、中東地域で軍事活動が高まった時期に発生した。同日、クウェートの防空システムはイランの「トゥループロミス4作戦」によって発射された97発の弾道ミサイルと283機のドローンを撃ち落とした。この攻撃によりクウェートで1人が死亡し、30人以上が負傷した。アラブ首長国連邦(UAE)では、165発の弾道ミサイルと541機のドローンが撃ち落とされ、3人が死亡し58人が負傷した。
イランは「エピック・ファーニー」に対して、バーレーン、クウェート、カタール、UAE、ヨルダン、イラク、イスラエルの米軍基地と施設を標的としたミサイルとドローンの波を発射した。米国軍の作戦は2月28日午前1時15分に開始され、最初の24時間でイラン国内の1000以上の施設を標的とした。対象にはイラン革命防衛軍(IRGC)の施設、防空システム、ミサイル基地などが含まれていた。
歴史的前例と調査の進行
3機のF-15Eの喪失は、数十年にわたって米空軍にとって最大級の物資的損失の一つである。CENTCOMは、この事故の調査を進めていると発表し、誤った撃墜にもかかわらずクウェート防衛軍の努力を評価している。米軍は、このような事故は珍しいが、前例がないわけではないと認めた。
この事故は、1991年の湾岸戦争(沙漠の嵐作戦)において、米空軍のF-15CがクウェートのミラージュF1戦闘機2機を誤って撃墜した事件と類似している。その事故は停戦数時間前に行われ、識別と通信の失敗が原因とされた。
CENTCOMは「エピック・ファーニー」を「圧倒的で絶え間ない攻撃」と説明し、イランの重要インフラを標的とした。しかし、この誤射事故は、高強度の戦闘状況における連携と識別プロトコルの問題を浮き彫りにしている。
ドナルド・トランプ大統領は以前、戦闘で死者が出る可能性を警告していたが、3機のF-15Eの撃墜は乗組員の死亡には至らなかった。それでも、この事故は、現代戦争における軍人に対するリスクの高まりと、意図しない結果の可能性を強調している。
米国とその同盟国は、状況を密接に監視し続けると予想されている。軍事アナリストは、この事故が将来的な共同作戦における識別と通信プロトコルの見直しを促す可能性があると指摘している。この事故の調査は継続中で、完了の時期は発表されていない。
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