米下院は23日、イスラエルとの軍事協力拡大を含む1.15兆ドル規模の軍事予算法案を通過させた。民主党議員らは予算規模やイスラエルとの軍事技術協力強化に懸念を表明していたが、法案は216対212で通過した。投票はほぼ党派別に分かれたが、6人の民主党議員が賛成し、7人の共和党議員が反対した。

軍事と主権に関する懸念

共和党のトーマス・マシー議員は、ホワイトハウスと対立し、イラン戦争への反対を表明している。マシー議員は投票後にソーシャルメディアで、「今日のNDAA最終投票は、イスラエルとの軍事技術と供給網の統合を悲劇的に進めている。」と投稿した。さらに、「上院でこの法案が却下されることを願っている。第219条は主権への裏切り行為だ。」と述べた。

上院での困難と政治的緊張

2027年の国家防衛権限法案(NDAA)は、ドナルド・トランプ大統領が既に世界最大規模の軍事予算をさらに増額するよう求めたもので、昨年の9000億ドルから1.5兆ドルへの増額を求めるものである。トランプ氏は、米国とイスラエルが2月後半に開始した不人気なイラン戦争に対応するため、増額が必要だと述べている。2027年のNDAAは、イスラエルとの軍事技術協力拡大を盛り込む措置が含まれており、米国人の間でイスラエルへの軍事支援終了を求める声が高まる中、注目されている。

この法案は、民主党が社会福祉プログラムへのアクセスを削減する政策を推進するホワイトハウスの動きと照らし合わせると、上院での通過は不透明である。民主党は先週、NDAAに関する討論を否決し、民主党のマイノリティリーダー、チャック・シューマー氏は法案を「イラン戦争に対する政府の『許可状』」と批判した。NDAAは通常、「通過必須」の法案と見なされているが、今年はウクライナ支援など他の論点が含まれており、物議を醸している。また、このパッケージには、トランプ氏の主要な優先事項である「SAVEアメリカ法案」も含まれており、これは投票制限を強化し、トランプ氏が誤認している広範な選挙不正に対抗するものである。