人気チャットボット「クラウド」を開発したAI企業アンソロピックは、米証券取引委員会(SEC)に機密裏の上場準備書類を提出し、今年中の株式公開(IPO)を視野に入れていると、BBCが21日に報じた。
機密裏の提出と市場の可能性
同社は最近、65億ドルを調達しており、調達後の時価総額は9650億ドルに達し、世界で最も価値の高いAIスタートアップとなった。この時価総額は、ライバルであるOpenAIの8520億ドルを上回っている。
アンソロピックは、IPOでの株価や発行株数についてはまだ未確定であると述べ、その詳細を公表していない。また、公募価格帯も明らかにしていない。これはIPO準備初期段階の企業でよく見られる慣例である。
創業者とOpenAIとの対立
CEOのダリオ・アモデイ氏は、5年前に自身を含む少数の役員によって設立された。アモデイ氏は以前、OpenAIで勤務していたが、社長のサム・アルトマン氏との意見の対立から退社した。
設立以来、アンソロピックとOpenAIはAI分野で激しい競争を繰り広げており、それぞれ似たような技術を開発し、個人ユーザーおよび法人顧客の注目を競っている。アンソロピックのチャットボット「クラウド」は、ソフトウェアエンジニアやビジネスユーザーの間で人気を博している。
2月時点での時価総額は3800億ドルだったが、それ以降で2倍以上に膨らんでいる。最近の65億ドル調達は、AI分野への投資家の関心の高まりと、アンソロピックの今後の成長可能性を示している。
AI業界のトレンド
アンソロピックの上場準備は、AI業界全体のトレンドを反映している。企業は拡大資金の調達を目的に、ますます公募市場に資金を求める傾向にある。
イーロン・マスク氏が率いるスペースXも同様に、1兆7500億ドルの時価総額を目指し、750億ドルの資金調達を目指して株式市場への上場準備を進めている。
今後数週間、SECの審査プロセスを経る中で、アンソロピックの上場に関する詳細、例えば時価総額の目標や株式構造なども明らかになる見込みである。
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