ボリビア外務省は23日、米国大使エリザベス・ガルシア氏を追放したと発表した。声明では「主権と内政不干渉の原則を守るため」と説明した。この措置は、抗議活動が激化し、4人が死亡し、全国で40を超える道路が封鎖されている状況で取られた。あるデモ参加者が衝突で死亡したほか、3人は道路の封鎖により適切な医療を受けられずに亡くなった。
米国当局者、抗議を「クーデター」と呼ぶ
米国副国務長官のクリストファー・ランダウ氏は22日、抗議活動を「進行中のクーデター」と述べた。ワシントンでの発言でランダウ氏は「誤解しないでほしい。これは地域全体にわたる政治と組織犯罪の歪んだ連携によって資金提供されているクーデターだ」と強調した。
国務長官のマルコ・ルビオ氏も同様の発言をし、SNSに投稿。「誤解しないでほしい。米国はボリビアの合法的な憲法政府を全面的に支持する。私たちは犯罪者や薬物密売人の手によって、半球の民主的選挙で選ばれた指導者たちを転覆させることを許さない」と述べた。
抗議者と当局、統治体制に関する対立
ストライキ中の運輸労働者ローメル・カワサ氏は、燃料供給の改善を求めながら、ルイス・アルセ大統領の政府が退陣しない場合、「血を流す事態」になるだろうと警告した。一方で外相のフェルナンド・アラマヨ氏は、抗議者たちが「民主秩序を妨害しようとしている」と非難した。
ボリビアは現在、40年ぶりの深刻な経済危機に直面している。米ドルと燃料の不足、物価上昇が続く。こうした状況は、前政権のルイス・アルセ大統領(MAS党)の任期末から続いていた。
地域の反応と経済的圧力
コロンビアのグスターボ・ペトロ大統領はラジオ局でのインタビューで、ボリビアが「極端主義に傾いている」と指摘した。これは、ボリビアの政治的不安定に対する地域全体の懸念を示すもので、隣接諸国が状況を注視している。
抗議活動は、政府の経済・統治に対する不満を反映していると見られている。この混乱は、ボリビアが直面する内外の課題が深まっていることを示している。米国側の発言は、危機に国際的な注目を浴びせ、政府が権限を主張する一方で、抗議者たちは変革を求める状況を浮き彫りにしている。
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