日本では2024年3月、民法の改正により離婚した夫婦が子の共同親権を持つことができるようになった。これにより、日本はG7諸国中最後に共同親権を法的に認めることになった。これまでの制度では、離婚後、親権は通常母親に与えられていた。

背景と法的変更

日本のこれまでの親権制度は、国内だけでなく国際的にも批判されてきた。一方の親が連絡を絶つなどした場合、もう一方の親が法的な手段を取ることができなかったケースが多かった。新法では、家庭裁判所が離婚夫婦に単独親権または共同親権を認めるかを判断するよう定め、子供が両親の両方と関係を維持できるようにする。

また、民法の改正により、離婚後の児童扶養費の支払いが義務付けられ、子供と同居する親は、元配偶者から毎月2万円(約95ポンド、125ドル)を請求できるようになった。

旧制度で離婚した夫婦も、家庭裁判所で親権の見直しを求めることが可能になった。この変更は、近年特に外国人との離婚ケースで顕著になっている親権侵害の防止につながると期待されている。

2023年、日本の卓球選手・福原愛氏は、台湾の元夫から息子の連れ去りをされたと告発された。元夫は、福原氏が連絡を絶ち、息子を台湾に帰還させないとしていた。その後、両者は和解した。

家庭と司法への影響

共同親権の導入は、一部ではこうした問題を防ぐ手段とされるが、すべての関係者から支持されているわけではない。BBCに語った一部の関係者は、家庭内暴力が発生している場合でも、女性が元夫と関係を維持しなければならなくなる恐れがあると懸念している。

新法では、家庭内暴力や虐待が確認された場合、家庭裁判所は単独親権を認める。

2021年の東京オリンピックの際に、日本に滞在していたフランス人の父親は、元妻が息子を連れ去ったとして絶食行動を取った。このような事例は、日本の旧制度に対する国際的な批判を強め、離婚後、親権を失った人が子供と疎遠になるケースが多かったと指摘されている。

これまで、日本の離婚夫婦は親権や面会の取り決めを自由に決めることができたが、裁判所に提訴した場合、親権は通常一方の親に与えられていた。新法では、裁判所が子の利益を最優先に考慮する一方で、虐待や脅迫に遭う可能性のある親を守る仕組みを導入する。

一部の支援団体は、この変更は子供が両親と関係を維持できるようになるという意味で前進だと評価している。一方で、家庭内暴力の被害者となる女性が元パートナーと関係を維持しなければならない可能性がある点については懸念が残る。

今後の展開と影響

新法の完全な実施には時間がかかると予想されており、裁判所や法律専門家が新しい制度に適応する必要がある。法律専門家は、共同親権を求める夫婦が増えることで、親権に関する訴訟が増加する可能性があると指摘している。

また、家庭内暴力、国際的な親権問題、家族構造の文化的違いなど、複雑なケースの取り扱い方法についても疑問が残る。

日本社会では、伝統的な家族構造が長らく主流だったため、新法の影響がどのようになるかは不透明である。一部の分析では、この変更が家族のダイナミクスや両親の役割についてのオープンな議論を促す可能性があるとされている。

新法が施行された現在、日本における離婚夫婦の生活に与える影響はまだ不透明である。まずは、裁判所が親権の見直しの需要に対応できるようになること、そして新制度の下で両親と子供の権利が保護されるようになることが焦点である。

離婚を経験する親たちはこれまでになく多くの選択肢を持つようになったが、手続きは依然として複雑で感情的にも困難である。この法律は大きな前進だが、日本の家族法や子供の権利に関するより広範な議論の一部に過ぎない。