国連は2日、占領下の西岸でイスラエル治安部隊がユダヤ人入植者を守っていると指摘する報告書を公表した。人権高專弁公団が発表したこの報告書は、現地調査や証言を通じてこうした行動のパターンが確認されていると述べている。

入植者がパレスチナ人を襲撃

報告書によると、入植者が土地の占拠や財産の破壊などの暴力行為を行う一方、イスラエル軍はこれを阻止しない。国連は、こうした介入の欠如が加害者を問責から守っていると指摘している。

報告書には、パレスチナ人の証人がイスラエル治安部隊が襲撃中に立ち会っているが、自らを守る行動を取らなかったと語る記録が含まれている。国連は、イスラエル軍が入植者がモロトフコックtailや石などの武器を使ってパレスチナ人の住居や土地を攻撃するのを見守った事例も確認していると述べている。

1人の証人は、イスラエル軍が入植者が自らの財産を襲撃するのを見ていただけでなく、攻撃前にパレスチナ住民をその地域から追い払うのを手伝ったと語っている。別の証人は、暴力行為が終わった後にイスラエル軍が現れたが、調査は行わなかったと話している。

イスラエル政府が報告書を否定

イスラエル政府はこの報告書の内容を否定し、根拠のない主張に基づいていると述べた。外務省の報道官は、報告書が西岸での複雑な安全保障状況や、イスラエル軍が秩序を維持するために行っている努力を無視していると指摘した。

報道官は、イスラエル軍は西岸のすべての市民と住民を守る責任があると強調し、入植者を暴力行為の責任から守っているとの指摘は事実ではないと述べた。また、多くの入植者が攻撃のリスクにさらされているコミュニティに住んでおり、保護が必要であるとも指摘した。

この報告書は、イスラエルの政策や行動を批判する国連の報告書の最新版である。近年、国連は入植者による暴力、土地の占拠、パレスチナ人の住宅の破壊などの事例を記録し、こうした行為の停止と責任者への問責を繰り返し求めている。

人権問題と国際的な反応

この報告書は人権団体や国際的な関係者から反応を呼んでおり、国連人権委員会は独立した調査の実施と、パレスチナ人のコミュニティをさらなる暴力から守るよう求めている。

人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」もこの報告書に言及し、イスラエル治安部隊が法治を守るのではなく入植者を守っているという長年の懸念を裏付けるものだと述べている。同団体は、イスラエルの治安活動の透明性を確保し、暴力に関与した者を起訴するよう求めている。

イスラエル政府はこの報告書を偏見に満ちていると切り捨てているが、国連は西岸での状況を継続的に記録し報告している。この報告書は、イスラエルとパレスチナの紛争に対する包括的な解決策の必要性を示している。