オバマ米大統領は10月1日、アトランタにある米疾病予防管理センター(CDC)を訪問し、エボラ出血熱の感染拡大を「制御不能に陥っている」と警告した。大統領は「迅速な対応が必要だ。この問題では時間の無駄は許されない」と述べた。

「感染は拡大の一途をたどり、指数関数的に広がっている。これ以上放置すれば、何十万人もの感染者が出る可能性がある」と強調した。米国内での感染拡大の直ちな脅威がないとしても、米国にとって「重大な影響」があると指摘した。

大統領は、西アフリカで国際的な対応を主導するため、3000人の米軍兵士の派遣を命じた。国防総省は、リベリアに米軍指揮所を設置し、米軍将官が指揮を執ると明らかにした。

今後数週間、米軍は17の治療施設を設置し、各施設で100床のベッドを用意する。週に最大500人の医療従事者を感染対策や患者管理の方法で訓練し、地域住民への感染拡大防止に関するメッセージ活動も実施する。

米国公衆衛生サービス委員会(USPHS)もリベリアに65人の職員を派遣する。管理職や医療スタッフ、支援スタッフを含む。これは、感染した医療従事者を治療するための国防総省の病院を運営・スタッフするためのもの。

米軍関係者は、一般の感染者への直接的な医療提供は行わないとしている。

CDC訪問の前に、オバマ大統領はホワイトハウスで米国人医師でエボラ感染者のケント・ブレンティ氏と会談した。ブレンティ氏は政府の支援でリベリアから米国に移送され、イモリー大学病院で実験的な血清治療を受け、回復した。

「彼は元気で、とても強そうだった。家族とともに米国に貢献してくれたことに、心から感謝している」と大統領は述べた。