エクアドルのダニエル・ノボア大統領は国家演説で、犯罪対策戦略と経済改善を強調した。その戦略は米国からの支援を受けている。

犯罪者引渡しと薬物没収を挙げる

ノボア大統領は日曜日、キトで開かれた国民議会で演説し、犯罪組織の幹部12人を米国に引渡し、ほぼ300トンの薬物を没収したと述べ、犯罪対策の効果を強調した。

「犯罪者を捜し出し、見つけて引渡す」とノボア大統領は語り、「家族が恐怖に満ちた生活を送っている国では発展はできない」とも述べた。

エクアドルにおける犯罪と暴力

コロナ禍での殺人事件の急増後、エクアドル国民にとって最大の懸念事項は組織犯罪である。2021年以降、国は薬物関連の暴力を抑えることができず、対抗するカルテルが地元のギャングと提携して密輸ルートや港湾の支配を巡る戦いを続けている。

エクアドルはコロンビアとペルーの間に位置し、世界最大のコカイン生産国であるこれらの国々の隣国である。内務省によると、2025年には10万人あたり約50件の殺人が記録され、数十年来の最高殺人率を記録した。

暴力への対応として、ノボア大統領は2024年に再選された後、4年間の任期中に緊急状態を発令し、軍に犯罪対策を実施する権限を与えた。これには警察官と共同でパトロールを実施したり、令状なしで財産を捜索することも含まれる。

今年早々、エクアドル軍は米国軍と共同で、コロンビアの薬物密輸業者による訓練施設が使われているとされる場所を狙った作戦を実施した。この作戦ではドローン、ヘリコプター、ボートが使われた。

批判と経済に関する主張

こうした努力にもかかわらず、ノボア大統領の手法は市民社会団体から批判されており、厳格な方法が犯罪を減らしていないどころか、民間人を危険にさらしていると指摘されている。

国際危機グループのアンデス地域アナリスト、グレディス・ゴンサレス氏は、ノボア大統領の演説における治安に関する楽観的な見解を疑問視した。「暴力に関する進展はまだ遠く、エクアドルの状況はかつてないほど深刻であることは明らかだ」と語った。

ノボア大統領はまた、演説で経済の進展を強調し、2025年には貧困率が26%から21.4%に、極度の貧困率も10.4%から8.4%にそれぞれ低下したと述べた。

ノボア大統領は、当時のグスターボ・ラッソ大統領が国民議会を解散し任期を短縮した特別選挙で、2023年に初当選した。