中国とネパールの国境に位置するギヨンポートで、急激な土石流が発生し、150人以上が死亡し、数百人が行方不明になった。The Conversationによると、この災害は氷河の崩壊によって引き起こされた。
中国国内での情報制限
監視カメラの映像は存在するが、中国政府は国内での災害情報の拡散を制限している。BBCによると、国営メディアは災害の写真を1枚だけ放送した。中国のソーシャルメディアでも、災害に関する動画や詳細な情報は検閲されたり削除されたりしている。
中国は数百人の緊急対応チームを動員し、大規模な救助作戦を展開している。習近平国家主席は緊急会議を開催し、対応を統括した。しかし、死者の数や被害の規模、そしてダム湖の氾濫の可能性といった継続的なリスクについては情報が不足している。
気候変動と氷河の崩壊
専門家は、この災害が気候変動によって氷河が不安定化したため起こったと指摘している。The Conversationによると、ヒマラヤの氷河は「第三の極」であり、その氷の貯蔵量が非常に多いが、気温の上昇によりますます不安定になっている。
土石流の衝撃は強力で、当初はマグニチュード4.4の地震と誤認された。土石流は氷、岩、木、泥を含んで、ネパールのカトマンドゥからチベットのラサに至るボテコーシー川の谷を170キロメートル以上進んだ。
政治的・情報的センシティビティ
チベットは中国との関係が複雑で、中国政府は1950年代にこの地域を併合した。BBCによると、チベットは長年中国統治に抵抗しており、中国政府は地域の人権問題について国際的な批判を受けてきた。チベットの亡命精神指導者ダライ・ラマは北京によって分離主義者とみなされている。
このような背景により、洪水とその被害者に関する情報は限られている。中国は救助活動やダム湖のリスクに関する毎日の更新情報を提供しているが、死者や行方不明者の情報はほとんど公開されていない。BBCによると、中国のプラットフォームでは「チベット」という言葉が検閲されることが多く、特に世界的な注目を集めるような出来事の際にはそうだ。
一方で、国際社会では災害に関する映像やソーシャルメディア投稿が広く流通しており、中国のインターネット検閲が政治的に敏感な出来事に関する公開討論を制御していることが浮き彫りになっている。
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