ギニアビサウでは、12月に予定されている選挙を控え、大統領の権限を大幅に拡大する新憲法が国民投票で承認された。この改正は、30年以上前の一党社会主義政権終結以来、初めての憲法改正となった。

国民投票の結果と投票率

暫定的な結果では、70%の住民が改正に賛成した。西アフリカの小さな国では、日曜日の国民投票の投票率が55%を超えたとされ、約54万4060人が投票した。

新憲法では、議会の議席数を102から65に減らし、選挙区を29から12に削減する。また、大統領候補者は投票日前に少なくとも5年間国内に住み続けなければならないという新たな規定が盛り込まれた。この要件は、国外在住の政治家を狙ったものと見られている。

政治的背景と安定性

この国民投票の結果は、12月の選挙をスムーズに進めるための道を開くと期待されている。ギニアビサウは、1974年にポルトガルから独立して以来、政治的な不安定な時期を繰り返しており、少なくとも10回のクーデターが試みられ、その半数は成功している。

最近のクーデター試みは、昨年11月に行われた大統領選挙の結果に端を発した。両候補者が互いに勝者を主張し、相手陣営の選挙不正行為を指摘した。これに対し、軍が強硬に介入し、元陸軍参謀長のホルタ・インタ=ア・ナ・マン将軍が議長を務める過渡政権を設置した。

ナ・マン将軍は「今回の国民投票後には、選挙で勝利した者が妨げられることなく任期を終えられるようにしたい」と述べた。

過渡政権の第二副議長であるネルソン・モレイラ氏は、1993年に施行された現憲法がしばしば「ギニアビサウの不安定の原因」と指摘されてきたと語った。

反対派の反応と懸念

最大の反対派であるアフリカ・ギニア・カーボベルデ独立党(PAIGC)は、2025年の大統領選挙で立候補者を擁立する資格を剥奪された。この党は、国民投票を「民主主義の偽装」と呼び、支持者にボイコットを呼びかけた。

PAIGCのリーダー、ドミンゴス・シモンズ・ペレイラ氏は、「8月30日に起こるのは、11月26日に実施されたクーデターの続きだ」と語った。