通商とイラン協議が焦点

両国の会談では、現在の緊張状態にある貿易関係が主な議題になると見られる。トランプ氏は、習氏に「中国の市場を開放してほしい」と述べ、主要な技術企業へのアクセスを求める。また、イランについても「長時間の議論」を予定しているが、「中国の協力が必要ではない」と強調した。

トランプ氏は、習氏がイラン問題に対して「比較的協力的」であると評価し、「これは非常に良い訪問になるだろう。多くの良いことが起きる」と述べた。一方で習氏は、米国が台湾への武器販売を停止することと、10月に合意した関税引き上げの一時停止を延長することを求めると見られる。

日程とイベント

トランプ氏は現地時間17日夕にエアフォースワンで北京に到着し、18日から公式日程が始まる。到着式典の後、人民大会堂で両首脳の会談が行われる予定。同施設で夜には国宴も開かれる。

19日には、中国の指導者が居住・業務を行う中南海を訪問し、習氏と握手や友情写真を撮る。その後、再び会談と作業昼食を経て、空港に戻り、帰国式典を経て米国へ戻る。

トランプ氏の同行者

トランプ氏の北京訪問に同行する企業幹部には、NVIDIAのジェンセン・ファン氏、アップルのティム・クック氏、テスラとスペースXのイーロン・マスク氏、ブラックロックのラリー・フィンク氏など、メタ、VISA、JPモルガン、ボーイング、カルジルなどの幹部も含まれる。ファン氏は当初のリストには含まれていなかったが、トランプ氏が個人的に招待し、アラスカでの停泊時にエアフォースワンに乗り込んだ。

ファン氏の参加は、NVIDIAの高度な人工知能(AI)チップが米中間の競争の焦点であることを強調するものとされる。

2025年を通じて、米中は貿易戦争の瀬戸際に立たされていたが、その議論はやや後退した。それでも、永続的な解決策が見つかっておらず、両国には話し合うべき課題は多い。トランプ氏は、大豆や航空機部品など米国の重要な産業からの輸入を増やすよう中国に働きかける予定。北京は記録的な輸出水準を維持しながらも、米国市場への依存は変わらない。

また、米国は最近発表した不公正なビジネス慣行に関する貿易調査の停止を求められるだろう。

米国国務長官のマーコ・ルビオ氏は、台湾問題がサミットでの議題になると発言し、米中間の緊張を回避するための協議を目的としている。中国側も台湾を会談の優先事項としており、17日午前、中国の高官は北京が米国との軍事関係や武器販売を反対する姿勢を改めて強調した。

トランプ氏は、イランとの紛争解決には中国の協力を必要としないと主張しているが、北京にテヘランとの合意を促すよう働きかけると予想されている。

BBC中国担当のラウラ・ビッカー記者によると、中国は景気の低迷と輸出への依存が深刻な影響を及ぼしているため、紛争終結に向けた平和工作を静かに進めたいとしている。

また、両国が競争相手として位置づけている人工知能(AI)についても議論が進む。AIの競争は核兵器開発競争と比較され、両国は紛争を避けるための通信ルートを模索している。

BBC北米担当のアントニ・ツァーチャー記者によると、中国は希土類を提供し、米国から高級コンピュータチップを引き換えることで合意が成立する可能性がある。