レバノンのナワフ・サラム首相は23日、イスラエル軍のレバノン領土からの撤退スケジュールを求める方針を表明した。首相はベイルートで米国大使のミシェル・イッサ氏と米軍調整グループのジョセフ・クリアフィールド大佐と会談し、イスラエルとの軍事協議の進展や南レバノンの最新情勢について議論した。
「サラム首相は、イスラエルに対し、破壊作戦の停止、パイロット地区の拡大、そして撤退スケジュールの設定を求める重要性を強調した」と首相官邸の声明で述べられた。また、議会議長のナビ・バーリ氏も同様の米国関係者と別途会談した。
継続的なイスラエルの攻撃を指摘
バーリ議長は、「イスラエルは依然としてレバノンに対する違反と攻撃を続けている」と述べ、村の破壊、農地の掘削、森林火災、遺産地の被害などを挙げ、「安定の鍵はイスラエルが戦争を停止し国境線に撤退することにある」と強調した。
イッサ大使は会談を「建設的だった」と評価し、次回協議の日程は明言しなかった。米国を含む6月に合意された三者協議枠組みでは、ヒズボラの武装解除とイスラエル軍の南レバノンからの段階的な撤退が盛り込まれている。
ヒズボラが協議努力を批判
ヒズボラのナイム・カサーム書記長は、レバノン政府が「機能しない合意」を実施することで、軍隊に「不当な圧力」をかけていると批判した。「なぜレバノン軍の保護者としての役割を果たさずに、こうした恥辱的な状況を許すのか」とカサーム氏は23日に語った。
カサーム氏は、イスラエルがレバノン軍の配置や内部作戦を監督するための機関設置を狙っていると指摘。また、南レバノンのパイロット地区「ザワート・アル・ガルビーヤ」では、レバノン軍が駐留しているにもかかわらず、住宅の攻撃やトンネルの破壊が続いていると述べた。
カサーム氏はさらに、「7回の協議で達成された成果を一つでも挙げてみろ」と政府関係者を問いただした。一方で、イッサ大使は記者団に対し、「ヒズボラが武器を放棄すれば、攻撃はすべて止まる」と述べた。
イスラエル国防相のイゼル・カッツ氏は22日、ヒズボラが武装解除するまでイスラエルは撤退しないと表明した。イスラエル軍は現在、レバノン国境内に複数の町を占領しており、南レバノンでは住宅の破壊や住民の避難が続いている。
レバノン当局によると、3月2日以降のイスラエルの攻撃で4335人が死亡、12277人が負傷し、100万人以上が避難した。次回協議は9月初めに再開される見込みだ。
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