メキシコ政府は、先週末に車両事故で死亡した米国エージェント2人が国内での活動許可を受けていなかったと発表した。事故は、シウアハ州の山岳地帯を走行中に車両が道から滑落し、爆発したものとされる。

エージェントに公式資格なし

クルーニャ・シェインバウム大統領が指示した調査の結果、国家安全保障省は「いずれの人物も国内での作戦活動に公式資格を持っていなかった」と明らかにした。また、連邦当局は彼らの存在について事前に知らされていなかった。

今回の出来事は、メキシコと米国との関係が麻薬対策など複数の問題で緊張を伴う中でのものである。シェインバウム大統領は、ドナルド・トランプ米大統領から麻薬密輸対策を強化するよう圧力を受けており、米国主導の麻薬対策作戦の協力を繰り返し断っている。

入国記録が明らかに

国家安全保障省は土曜日、入国記録を公表し、1人は「観光客」として、もう1人は外交パスポートで入国したと明らかにした。「いずれの人物も国内での作戦活動に公式資格を持っていなかった」とし、メキシコ法は連邦政府の承認なしに外国エージェントが作戦に参加することを禁じていると強調した。

米国メディアは以前、2人の人物がCIAに所属し、地域の麻薬密輸対策の一環として活動していたと報じた。事故は4月19日、山岳地帯の麻薬製造施設を狙った作戦から戻る途中、車列が道から滑落し、谷に突っ込んだものとされる。シウアハ州調査機関の職員2人も死亡した。

メキシコでのCIAの秘密作戦

シウアハ州検察長のセサール・ハレギュイ氏は記者会見で、米国公使館から派遣された「指導官」として、「米国当局との通常の交流の一環として訓練活動を行っていた」と述べた。昨年9月、Reutersの調査では、CIAがメキシコで長年秘密作戦を展開し、国内の主要な麻薬密輸業者を追跡していたことが明らかにされた。

メキシコ政府の承認を得て、CIAは選定されたメキシコの部隊に訓練、装備、資金の支援を提供し、移動なども含めた作戦を支援していた。シェインバウム大統領は繰り返し、ワシントンとの安保協力は行うが、米国が地上部隊を派遣する圧力を拒否すると表明している。政府は最近、トランプ氏の麻薬対策に対する懸念を和らげようと、麻薬密輸対策を強化する取り締まりを進めている。