アクション・アゲインスト・ハンガーやケア国際、国際救援委員会、メルシー・コープ、ノルウェー難民協会などのNGOが発表した報告書によると、スーダン軍とパラミリタリー組織「迅速支援軍(RSF)」の対立が続く中、世界最大級の人道危機が発生し、広範な飢餓と数百万人の避難民が生じている。

食料システムへの影響

報告書では、3年近く続く暴力、避難、包囲戦などの戦争がスーダンの食料システムを段階的に破壊し、大規模な飢餓をもたらしていると指摘。特に戦争の影響が深刻な北ダフール州と南コルドフアン州では、多くの世帯が1日1食に我慢している。

多くの家庭は、1日中食事を欠くこともあり、葉や家畜の飼料を食べて生き延びているという。コミュニティキッチンで食料を共有する試みも、資源が減少する中で苦しくなっている。

経済危機の悪化や気候変動も、飢餓の深刻化をさらに深めている。

政府の飢饉否定と状況の悪化

2023年4月、スーダン軍とRSFの戦闘が勃発し、世界最悪の人工的災害の1つを引き起こした。1200万人以上が家を離れ、3300万人以上が人道支援を必要としている。

国連によると、過去3年間で4万人以上が死亡した。支援団体は、実際の死者数はその何倍にもなる可能性があると指摘している。

2026年人道支援ニーズと対応計画によると、スーダンの人口の61.7%にあたる2890万人が深刻な食料不足に直面している。スーダン政府は飢饉の存在を否定し、RSFは自軍の支配地域における状況の責任を否定している。

飢饉の閾値を越える状況

国連は、大規模な虐殺や民族的暴力が広がっていると報告。11月には、グローバル・ハンガーモニターが、初めてエルファシェルとカドゥリで飢饉状態が確認された。

2月には、国連支援の「食料安全保障フェーズ分類」が、ウム・バルーとケルノイで急性栄養不良の飢饉閾値を上回っていると発表した。5歳未満の急性栄養不良児の割合は、飢饉の閾値のほぼ2倍に達している。

報告書は、スーダンの戦争が農業の中断や、農場や市場の意図的な破壊を通じた飢餓の武器化によって、地域を飢饉状態に駆っていると指摘。特に女性と少女は、田畑や市場、水の採取に赴く際に性的暴行や嫌がらせのリスクが高く、女性を筆頭とする世帯は、男性を筆頭とする世帯の3倍の確率で食料不足に直面している。