フィリピン上院は、国際刑事裁判所(ICC)から訴追されている議員が立てこもっていた建物で銃撃が発生したためロックダウンされた。銃声が聞こえたが、発砲した人物については明らかにされていない。死者や負傷者が出たとの情報は出ていない。
ICC訴追関係者に関与
この議員は、ドゥテルテ政権下の麻薬戦争中に数千人の売人を射殺したとしてICCから訴追されている。ドゥテルテは2025年3月からオランダのハーグに拘束されている。テレビの映像では、武装した警察特殊部隊がフィリピンマニラの上院議事堂に侵入し、防暴装備を備えた警察官が周囲を囲んでいた。
抗議者、逮捕を求める
上院の外では、デラローザ議員の逮捕を求める抗議者が集まり、ドゥテルテとともに裁判にかけられることを訴えた。彼の弁護士は最高裁判に、引渡しを阻止するための訴えを提出している。銃撃後、上院議事堂はロックダウンされ、議員たちは中に閉じ込められている。政府はデラローザの逮捕を試みているとは否定し、発砲した人物の調査を進めているとしている。
内務大臣のジョーンビック・レムッラ氏は、大統領が「厳格な指示」を出しており、議員たちの安全を確保していると述べた。デラローザは「安全」で、警備官とともにいるとしている。「われわれはデラローザ議員を逮捕するためここに来たわけではない。実際には、彼を守るためにここにいる。明確に伝えておく。家族に対してもそう伝えた」と述べた。発砲事件に関与した者は誰も逮捕されていないとレムッラ氏は語った。
証拠の提供を求める
上院議長のアラン・ペーター・カエタノ氏は、調査を助けるための「動画」を公に呼びかけた。上院はドゥテルテ支持層が支配しており、その娘で副大統領のサラがいる。先週月曜日には下院が副大統領の弾劾を開始する投票を行ったが、上院がこれを阻止する権限を持っている。
ドゥテルテはICCの訴追を認めようとせず、2019年にフィリピンがICCの創設条約であるローマ規約を離脱したため、訴追は無効だと主張している。しかし先月、ICCの審判部は、訴追された罪状が2011年から2019年までの間に発生したため、フィリピンがICCに加盟していた時期であるとして、その主張を却下した。これにより、ドゥテルテが裁判にかけられることになった。
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