王室関係者によると、ハリー王子は当初、土曜日に滞在を断ったが、その後、彼に向けた招待が再び提示された。しかし、必要な手配やスタッフの確保が間に合わず、断念せざるを得なかった。宮殿側は、滞在希望の連絡が十分に早ければ適切に対応できると説明した。

家族と法的懸念

ハリー王子は、妻のメーガンさんと子どもたち(アーチ王子、リリベット王女)を連れて滞在を希望していたが、警察の保護体制に関する意見の対立が続いているため、現時点では見送りになった。家族は米国に滞在しており、後日、彼らが同行するかの最終決定はまだ出ていない。

また、滞在中に訴訟の判決が発表される可能性があることも懸念された。ハリー王子は2022年、デイリーメール紙の発行元であるアソシエイテッド・ニュース・リミテッドを、携帯電話の盗聴や違法な情報収集行為について提訴していた。

混乱と矛盾

状況はさらに複雑化した。公務の報道官は、ハリー王子が週末の滞在を承諾したものの、それは取り消されたと説明した。報道官によると、王子は先週、税金で支払われる警察の保護が提供されないことを知らされ、代替の警備を手配した。その手配が完了した後、滞在の招待を正式に受け入れた。

一方、英メディアは、ハリー王子とそのチームが滞在の承諾期限を逸したと報じた。BBCは、王子が父のチャールズ3世国王からバッキンガム宮殿への滞在を招待されたと報道したが、その後、宮殿側は招待の時期と返答のタイミングに関する混乱を理由に、最終的に滞在は見送られたと明言した。

広範な王室の対立

ハリー王子の滞在に関する混乱は、王室内部に残る緊張関係を浮き彫りにした。今年早々、王子の叔父に当たるアンドリュー王子は、ジェフリー・エピスンとのメールが公開された後、王室の称号や栄誉の使用を辞退すると発表した。アンドリュー王子は称号を剥奪され、近々、元妻のサリー・フェアファクス夫人と暮らすロイヤル・ラッジを退去する予定。新たな住所はまだ発表されていない。

ハリー王子のロンドン訪問は、父との和解の機会と期待されたが、滞在の不確実性と家族の同行見送りにより、国王との会談が実現するかは疑問視されている。

混乱や矛盾した発言が相次ぐ中、王室が公的な期待、プライベートの懸念、そして伝統とプロトコルの制約をバランスさせるという複雑な役割を果たしていることを改めて思い出させた。