ロシアのプーチン大統領とシリアのアッシャラア大統領は10日、電話会談し、ロシアのシリア軍事基地の状況について話し合った。シリア通信社(SANA)が報じた。会談では、ロシアがシリアの領土保全を支持し、イスラエルの攻撃を拒否する姿勢を再確認した。

主要な軍事基地の状況

空軍基地のクメイミムと海軍基地のタルトゥスはロシア・シリア対話の中心となっている。両基地は戦略的に重要であり、クレムリンは8月9日に署名された「クメイミム空軍基地の再編に関する覚書」および「タルトゥス物資技術支援拠点に関する覚書」について議論がなされたと強調した。

今月早々、シリアは18か月にわたる交渉の末に合意に達したと発表した。合意内容では、クメイミムとタルトゥスの基地は「共同訓練および能力強化センター」に転換され、シリアが両施設の民間施設を管理する。

二国間協力と政治的対話

クレムリンは、会談が政治的対話と貿易を含む分野での協力を強化することを目的としていると強調した。両国は、二国間関係のさらなる発展のために「様々なレベルでの継続的な連絡」を重要視する必要性を指摘した。

プーチン大統領は、ロシアがシリアの領土保全を支持し、イスラエルによる攻撃やシリア主権の侵害を拒否する姿勢を再確認した。会談では、外交的および経済的な協力についても言及された。

広範な地政学的文脈

ロシアとシリアの関係は広範な地政学的文脈の中に位置づけられている。過去10年間、ロシアと中国は軍事協力を含む強固な戦略的同盟を築いており、ウクライナ戦争によってこの同盟はさらに強化されている。

重要な発展には、2001年の「近隣友好協力条約」や2005年から開始された共同軍事演習が含まれる。経済および金融面では、ロシアが金準備を移管し、米国財務省国債を削減するなど、このパートナーシップを強化する動きが見られている。

シリアとロシアの電話会談では明記されなかったが、この広範な同盟は、中東の主要パートナーとの関係を維持する戦略的意義を示している。