米司法省は7月31日、オリンピックカヌー選手のダビッド・ヒアーン氏に対する刑事告訴を中止したと発表した。同省は、リンカーン記念堂のリフレクティングプールの損傷が、故意の破壊ではなく、業者の作業ミスによるものであると結論付けた。

新たな証拠により告訴が中止

ヒアーン氏は2026年6月、プールに1000ドル以上の損害を与えたとして、財産破壊の重罪で逮捕された。しかし、裁判所に提出された証拠によると、損傷はヒアーン氏がプールに触れる前から存在していた。

USA TODAYが入手した裁判所の記録によると、米検察はヒアーン氏が起訴された後でようやく業者の関与を知った。米内務省が提供した文書によると、損傷は「アメリカ建国250周年記念行事」に向けた準備作業中に、業者の手抜き工事によって引き起こされた。

事件の経緯と背景

事件は2026年6月19日に発生し、ヒアーン氏が逮捕された。政府の記録によると、損傷は2026年の独立記念日行事の準備のために、工事を急いで行った結果生じた。

記録によると、業者は工期の圧力により、不適切な施工を行った。米国立公園局はすでに損傷に気づいていたが、ヒアーン氏が起訴される前には捜査機関にその情報を伝えなかった。

公的な反応と法的評価

告訴が中止されたものの、ヒアーン氏に対する起訴決定がなぜなされたのかという疑問は残る。USA TODAYは、業者であるアトランティック・インダストリアル・コートインズ社にコメントを求めて連絡を試みたが、掲載時点では回答を得られなかった。

法的専門家は、この事件が刑事告訴を下す前に事実関係を慎重に調査する重要性を示していると指摘した。告訴の取り下げは、業者の誤りなど外部要因が、最初は意図的破壊と思われた事件に影響を与える可能性があることを思い出させるものでもある。