サム・バンクマン=フレイド氏は25日、自身が設立した暗号資産取引所FTXの破綻に関与した詐欺罪で25年間の禁錮刑を受けたものの、その判決を覆すための上訴を失敗した。
裁判所の決定と法的背景
この決定は、ニューヨークを拠点とする米第2巡回控訴裁判所の3人審査パネルによって下された。
バンクマン=フレイド氏は、2022年にFTXが劇的な破綻を遂げる以前、暗号資産業界で最も影響力のある人物の一人であり、億万長者であった。2023年、マンハッタンの連邦陪審によって詐欺などの7つの重罪で有罪判決を受けた。
マンハッタン米検察局の検察官らは、氏が「エピックな規模の詐欺」と呼んだ行為で、FTXの顧客から80億ドルを盗んだと主張している。
弁護側と裁判の詳細
バンクマン=フレイド氏は、訴追された詐欺罪2件と陰謀罪5件に無実を主張した。裁判では、FTXの運営で間違いを犯したことを認めつつ、資金を盗んだことはないと証言した。
上訴では、氏の弁護士らは、裁判を担当した連邦地裁判事ルイス・カプラン氏が、FTXが顧客の引き出しから資金を賄えると氏が信じていたことを裏付ける証拠を提示するのを不適切に阻止したと主張した。
検察官は、裁判での証拠や、氏の元部下3人の証言が、氏の罪を圧倒的に証明していると反論した。
その元部下らは、起訴に応じて協力する条件で有罪を認めたが、氏がアルメダ・リサーチ(暗号資産に特化したヘッジファンド)の損失を埋めるためにFTX顧客の資金を奪うよう指示したと証言した。
判決と現在の状況
2024年3月の判決公判で、カプラン氏はバンクマン=フレイド氏が自分の行動が間違っていたことを認識していたが、「捕まる可能性について非常に悪い賭けをした」と述べた。
現在、氏はカリフォルニア州サンタバーバラ近郊の低セキュリティ連邦刑務所に収監されている。2044年に刑期が満了するまで服役する。
バンクマン=フレイド氏は、豪華な慈善活動や政治寄付で評判を高めた、荒々しい暗号資産業界のスターだった。
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