エド・シーランは、ラッパーのマックレモーを自身のツアーから除外したことで、広範な批判にさらされている。この件に伴い、複数のサポートアーティストがツアーから撤退した。シンガーソングライターのフィニアス、アーロン・ロウ、ルーカス・グレイムなどがツアー出演を取りやめると発表した。

政治的発言に関する論争

論争は、マックレモーが2025年9月上旬にニュージャージー州のメトライフ・スタジアムでパレスチナ解放を支持する発言をしたことがきっかけだった。マックレモーがツアーから除外された後、フィニアスは「抑圧された者に声を上げるアーティストは沈黙させられてはならない」と声明を発表した。WABCによると、シーランはマックレモーの除外は自身の意思ではなく、裏で介入を試みたと説明している。

シーランは政治的テーマを職業的なプラットフォームから遠ざけることを意識していると述べ、ファンはコンサートに政治的フォーラムを求めないからだと説明した。また、自身の信念や支援活動は個人的に行っているが、それと公的な音楽ブランドに政治を持ち込むことは区別していると付け加えた。

ラジオ局と公的な反応

アイルランド資本のラジオ局「クラシック・ヒッツ・ラジオ」は、エド・シーランの音楽をプレイリストから除外すると発表した。同局は「最近の出来事の状況について彼の説明を理解している」としつつも、「視聴者の意見に耳を傾め、自身の信念に基づいて重要な専門的決定を下したアイルランドのアーティストを支援することも重要だと考える」と述べた。

同局は「平和、人間性、尊重」を信じるとともに、「人々やアーティストが真摯な意見を表明し、それに従って行動する権利」も重視していると強調した。そして「現在の段階でエド・シーランの音楽をプレイリストから除外することがクラシック・ヒッツ・ラジオにとって最も適切なステップだと判断した」と結論付けた。Fox Newsによると、この決定は論争に対する聴取者の強い反応を反映している。

裏で広がる緊張

Fox Newsによると、マックレモーはニューイングランド・ペイトリオッツのオーナーであるロバート・カートがシーランに自身をツアーから除外するよう圧力をかけたと主張している。マックレモーは、カートがシーランに「ギルレット・スタジアムでの出演は許可しない」と言い、他のスタジアムオーナーにも同様の最終通告を出すよう促したと話している。マックレモーが除外された後、アイルランドのグループ「アーロン・ロウ」や「ベオガ」、ルーカス・グレイム、フィニアスなどの他のサポートアーティストもツアーから撤退を決定した。