スーダン軍は20日、首都カルトゥームとエル・オベイドを結ぶアル・サダラート高速道路を完全に掌握したと発表した。この道路は、2023年4月から対立する急速展開部隊(RSF)が支配していた。

スーダン軍にとっての戦略的勝利

軍の声明によると、アル・サダラート高速道路の掌握により、部隊や武器、燃料、物資の移動が効率化される。また、RSFが北コルドファン州の州都エル・オベイドを掌握しようとする動きを阻止できる。

軍は、2日間の激しい戦闘の後、ウム・クルファとジャリガハクの地域をRSFから奪還したと述べた。声明には、「RSF戦士に多くの死者と物資の損失を強制し、彼らを逃走させた」と記されている。

人道的・軍事的影響

アル・ジャジーラのアル・ミガダル・アルルハイド記者は、この高速道路の掌握により、「数カ月ぶりに首都とコルドファンの直接的な結びつきが回復した」と報じた。これは重要な点で、高速道路は主要な軍事物資輸送ルートであるとアルルハイドは述べた。

高速道路を確保することで、エル・オベイドへの燃料、部隊、装備の移動がより迅速になり、ホワイト・ナイル州を通る迂回ルートに依存する必要がなくなる。また、RSFの拠点によって孤立していたエル・オベイドへの圧力も緩和される。

民間人にとっても、この道路の確保は人道支援のアクセス改善につながる可能性がある。現在、エル・オベイドには約50万人が閉じ込められており、国連は激しいRSFのドローン攻撃により人道的災害が懸念されている。

戦争の広範な背景

世界保健機関(WHO)によると、スーダン軍とRSFの戦争によって推定4万人が死亡している。また、1400万人以上が自宅を追われている。

エル・オベイドはRSFの包囲下にあり、国連女性機関は先週、都市内での女性や少女が水などの基本的資源に対する選択を迫られていると述べた。日中に水を集めるとドローン攻撃のリスクがあり、夜に集めると性的暴行の危険性が高まる。

戦争を通じて、性的暴力は武器として使われている。証言によると、家族の前でレイプが行われ、厳しい身体的虐待が加えられている。