トランプ大統領は金曜日に、自身の関税政策により業績が回復したジョージア州の鋼鉄会社のCEOから「激しくキスされたい」との発言をされたことを冗談に語った。この発言は、最高裁判所がトランプ氏の緊急関税権限を否定した後に行われたホワイトハウスの記者会見でのものだった。

記者に対して、トランプ氏は木曜日にジョージア州のコーサー・スチール社の工場を訪問したことを振り返った。「私はオーナーに『ビジネスはいかがですか?』と尋ねました。CEOのアンドリュー・サビル氏は、関税により会社が週1時間の営業から24時間体制に変わったことを理由に、私にキスしたいと言いました」と語った。

「彼はとても強力な人物です。その男からキスされるのはしたくありません」とトランプ氏は述べ、サビル氏の「ごめんなさい、私はあなたにキスしたいです!」という発言を引用し、「いいえ、ありがとうございます」と応じた。

このやり取りは、その日の早いうちからの発言に続くものだった。工場での写真撮影の機会に、サビル氏は関税が「ゲームチェンジャー」であると称賛した。トランプ氏は、記者がいる前では大きなハグは控えさせたが、後でスピーチでこのエピソードをさらに盛り上げ、「もしカメラが動いていなかったら、私を抱きしめて激しくキスし始めようとした」と述べた。

サビル氏は一時的にステージに登場し、トランプ氏を「大統領」呼ばわりした。トランプ氏は「おお、素晴らしい男だ」と応じた。

この冗談は木曜日の朝にホワイトハウスで開かれた「平和のボード」イベントにも遡る。トランプ氏はパラグアイのサントイアゴ・ペーニャ大統領を「若い、ハンサムな男」と称えた。その後すぐに「若くてハンサムなのはいいことだが、それが好きとは限らない。若いハンサムな男は好きではない。女性は好きだが、男は興味がない」と補足した。

トランプ氏は関税政策が米国の鋼鉄メーカーに与える利益を繰り返し強調している。サビル氏の父が設立したコーサー・スチール社は、トランプ氏が2年前「大きな問題」に直面していたが、関税により外国製の鋼鉄の輸入が阻まれたことで回復した。現在は週7日営業しており、24時間体制への移行を目指しているとトランプ氏は語った。

金曜日の記者会見では、最高裁判所がトランプ氏の緊急関税制度を廃止した決定が焦点となった。トランプ氏は鋼鉄業者とのやり取りを引用し、政策の影響を強調した。関税が2018年に導入されて以来、鋼鉄やアルミニウム産業の成功事例を挙げて、政権は同政策の効果を主張している。

サビル氏は記者の取材で関税の役割を確認した。「これはゲームチェンジャーでした」と木曜日に語った。

トランプ氏の冗談は聴衆から笑いを誘ったが、貿易規制に対する批判者への反論を強調するものでもあった。大統領は、関税が米国の雇用を守る一方で、原材料のコストが上昇している業界からの不満に対応していると主張している。