イエメン政府は、イランと関係のあるハーシュ勢力がアル・マカ港を6発の弾道ミサイルで攻撃したと明らかにした。攻撃の対象は港の民間インフラや国家資産で、民間人4人が死亡し、複数の漁船が炎上した。
地域緊張の中での衝突の激化
イエメン政府の名前を明かさない軍関係者はAFP通信に、攻撃で少なくとも8人が死亡したと述べ、そのうち2人は治安部隊の関係者だったと伝えた。死者数に差が出ているのは、紛争の混乱と、両側からの即時的な確認が得られていないためだと示された。
今回の攻撃の激化は、米国とイスラエルのイラン戦争が続く中で地域の緊張が高まっていることを反映している。ハーシュ勢力はこの紛争における重要な前線として位置づけられており、イエメンで大規模な戦闘が再開される懸念が強まっている。
ハーシュ勢力の主張と反撃
ハーシュ勢力は、サウジアラビアの支援を受けた勢力が保有する軍備や戦闘船を攻撃したと主張し、「傭兵」と呼んだ。同勢力は多数の弾道ミサイルで船や武器を破壊したと述べた。別途、ハーシュ勢力が運営するSABA通信は、サウジアラビアのナジラン市にあるアラムコ施設をドローンで攻撃したと報じ、これはサウジ軍の航空機がイエメンのサアダ県上空に侵入したことを理由にした。
サウジ当局やアラムコ側からはナジラン攻撃についての即時的な確認はなかった。今回の攻撃は、14日にイエメンのジャズアンでアラムコ精製所を2機のドローンで攻撃したハーシュ勢力の行動に続くもの。
地域の外交的対立
イエメンの暴力行為は、米国とイランの外交が停滞している中で起こっている。イランの最高国家安保保障委員会は米国に対し、封鎖の解除や制裁の撤回、部隊の撤退、賠償金の支払いを求めた。一方、ドナルド・トランプ米大統領は、イラン側が賠償金を支払うよう求めた。両国はオマーンの斡旋でホルムズ海峡を通る新たな輸送ルートについての合意に近づいている。
報告された攻撃と反撃は、地域の不安定が深まっていることを示しており、イエメンは広範な地政学的緊張の火種となっている。イランやサウジアラビアなどの地域勢力の関与は、紛争の複雑さと、持続的な解決の困難さを浮き彫りにしている。
コメント
まだコメントはありません
最初にコメントしましょう