米連邦通信委員会(FCC)がABCの番組を調査していることを受け、同ネットワークは視聴者の支援を呼びかけるキャンペーンを開始した。特に昼間のトークショー『The View(ザ・ビュー)』の放送内容が焦点となっている。『ザ・ガーディアン』と『MS NOW』が報じた。

ライセンス更新を求める広告

20秒の広告は、1997年に『The View』を立ち上げたバーバラ・ウォルタースの映像で始まる。広告では、ウォルタースの声が「私は、異なる女性たちが異なる意見を述べる番組を持ちました」と語る。その後、ナレーションで視聴者に呼びかけている。「『The View』は30年近くにわたって、あなたの大好きなゲストを迎えてきた。今、FCCが誰が出演できるかをコントロールしようとしている。視聴者、あなたの声を届けてください。」

ニューヨークのWABCを含む地元のABC局を対象とした広告では、ネットワークの地域社会への貢献を強調している。広告には「7チャンネルは75年以上にわたって地域社会を支えてきました。FCCが私たちの地域への貢献を疑問視しています。支援してください」と記されている。『MS NOW』によると、視聴者は7月6日までにFCCに意見を提出するよう求められている。

Talarico氏のインタビューが調査のきっかけに

『MS NOW』によると、FCCは2月に『The View』がテキサス州上院議員候補のジェームズ・タラリコ氏をインタビューしたことをきっかけに調査を開始した。FCCは、ネットワークが「同等の放送時間ルール」に違反していないかを調査している。このルールは、放送局が対立候補者に同等の出演機会を提供することを義務付けている。

同時期に、ナイター番組の司会者であるスティーブン・コルベット氏は、CBSがタラリコ氏の『レイトショー』出演を中止したと述べた。コルベット氏は、自身のインタビューはオンラインで公開されたと語った。

FCCは今年1月、トークショーを再分類する規則を改正し、政治候補者を出演させる番組が「真のニュース番組」として分類されるのが難しくなった。こうした番組は同等の放送時間ルールの適用を免除される。FCCはこの規則改正が「法的に適格な候補者が相手方より不公平に放送機会が少ないことを防ぐ」ことを目的としていると説明した。

FCCの調査とライセンス更新に関する論争

『ザ・ガーディアン』によると、ABCのライセンス更新は2031年まで予定されており、FCC委員長のジェシカ・ローゼンヴェルツ氏の行動に対する批判は、調査がネットワークへの圧力を目的としている可能性があると指摘している。ABCは過去にドナルド・トランプ氏が提訴した訴訟で1600万ドルの和解金を支払った。トランプ氏は現在もネットワークを頻繁に批判している。一部の批判者は、FCCの調査はABCに対する「狩り」に等しいと主張している。

広告キャンペーンは、調査の複雑で曖昧なスケジュールを視聴者に知らしめることを目的としており、ネットワークにどのような影響があるかを理解するよう求めている。視聴者には、画面に表示されるQRコードをスキャンしてFCCのコメントポータルにアクセスし、7月6日までにライセンス更新の支援意見を提出するよう促されている。