中国の習近平国家主席は6日、北京を出発し、インド・ニューデリーで開かれる第18回BRICS首脳会議に出席するためインドへ向かっている。インド、ロシア、イランの指導者らとともに会議に臨む。中国国営通信社・新華社通信が伝えた。

首脳会議、戦争と貿易を議論

中東とウクライナの紛争、世界的な貿易の不安定さ、エネルギーの安全確保などが、この11か国からなるブロックの2日間の会議の主要テーマとなる見込みだ。習氏のインド訪問は2019年以来初めてで、核保有国である両国間の関係改善の兆しが見られる。

訪問は、2020年に両国が国境で致死的な軍事衝突を経験してから6年後のこと。航空便やビザの再開、高官間の交流を通じて関係が徐々に改善している。しかし、両国は依然として約3,500キロメートル(2,175マイル)にわたるチベット沿いの国境線で軍備を維持しており、領土問題は解決していない。

中国、関係改善に意欲

中国は5日、インドと「交流を強化し、協力を深め、差異を適切に取り扱うことで協力したい」と表明した。習氏は6日午後、モディ首相と面会する予定で、インド外務省が明らかにした。

メルボルン大学の中国・インド専門家、プラーディープ・タネジャ氏はAFP通信を通じて、「国境問題に関する『早期で実質的な成果』を目指している」と指摘した。「国境で軍備を増強しつつ、人と人、経済の関係を維持するというのは矛盾している」と述べた。

しかし、ヒマラヤ山脈の国境争い、貿易赤字の拡大、戦略的競争などにより、両国間には深い不信感が残る。ダライ・ラマ法王を含む数十人のチベット亡命者らは5日、ニューデリーで習氏の訪問に抗議するデモを行った。

ロシア・イラン首脳、インドへ到着

ロシアとイランの首脳は5日、インドへ到着した。ロシアのプーチン大統領はモディ首相と会談し、両国間の「特別な」関係をさらに強化することで一致した。イランのマスード・ペゼシキアン大統領との会談では、モディ首相は航行と貿易の自由、船員の安全と福祉の重要性を強調した。

インドは、米国とイランの戦争によるエネルギー危機に対応するため、ウクライナ侵攻中のロシアに依存する一方で、ワシントンや西欧諸国からの圧力に直面している。BRICSは2009年に設立され、西側諸国主導の機関で影響力を高めることを目指す主要新興経済国のフォーラムである。