キューバ国外務大臣のブリーノ・ロドリゲス氏は、米国による新たな制裁措置を「違法で虐待的」と非難した。BBCが報じた。米大統領ドナルド・トランプ氏が金曜日に署名した大統領令により、キューバのエネルギー、防衛、金融、治安部門の幹部や、人権侵害や腐敗行為を行ったとされる人物が対象となる。

国際労働者の日を記念したデモが、ハバナの米国大使館前で行われ、石油の輸入禁止措置による停電や燃料不足を非難した。トランプ氏はキューバへの対外政策を引き締め、共産主義体制の変更を望んでいる。

金曜日の夜、フロリダでトランプ氏は観客に対し、「カリブ海の島を『すぐに』乗っ取る」と述べた。米国から90マイル(約145キロ)離れた島国について、「イランから戻る途中で、おそらく世界最大の空母『アブラハム・リンカーン』を送り込み、沖合約100ヤードで停泊させ、『ありがとうございます。降伏します』と答えるだろう」と述べた。

ロドリゲス国外務大臣はXに投稿し、「米国の一時的な圧力措置は国連憲章に違反し、キューバ国民への集団懲罰を目的としている」と述べた。また、デモの動画を共有し、「祖国の防衛」のために国民が抗議していると強調した。

キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領は3月、米国との関係改善に向けた協議を進めていることを明らかにしていた。しかし、ディアス=カネル氏は新たな制裁措置発表後、Xに投稿し、「世界最大の軍事大国の威圧的かつ高慢な態度により、経済封鎖とその強化が多くの害をもたらしている」と述べた。

米国による石油輸入禁止措置により、燃料不足と大規模な停電が発生し、病院、公共交通機関、教育機関にも影響が出ている。この措置が発表された後、ロシアの石油タンカーは1隻のみがキューバに到着した。トランプ氏は、カリブ海諸国に石油を供給する国からの輸入品に関税を課すと脅迫している。

米国とキューバの関係は、1959年に米国支援の政権を打倒した共産主義者フェデル・カストロ氏の登場以来、緊張状態が続いている。米国による経済・貿易封鎖は1960年から続く。今年はカストロ氏の生誕100年を祝う年である。