2026年5月、ヨーロッパと南アジアでは気候変動に起因する記録的な熱波が発生し、気温が歴史的な基準を上回るなど、複数の国で異常気象が観測された。この現象は日常生活に混乱をもたらし、イベントの中止や長期的な気象パターンへの懸念を引き起こした。

ポルトガルとスペインの記録的高温

ポルトガルでは、内陸部のモラで日曜日に46.6度の記録的高温が記録され、2017年に設定された6月の前記録44.9度を上回った。この熱波は、ポルトガルのビーチに広がる珍しいロール雲の現象など、異常な気象現象も引き起こした。リスボンでは季節的に典型的な33度に落ち着いたが、内陸部では43度のピークが観測された。

スペインでも極端な気象が続いた。バルセロナでは、ファブラ天文台が観測史上最高となる26度を記録し、2003年に設定された前記録25.6度を上回った。南部のフエルバ州では土曜日に46度を記録し、国営気象サービスは高温が木曜日まで続くと警告している。

イングランドの記録的近接高温

イングランドでは、気温が記録に迫る状況となり、気象庁はノースイースト、ノースウェスト、サウスウェスト、ヨークシャー、ハマーバーの各地域で黄色警報を発令した。この警報は水曜日午後5時まで有効だった。スコットランドと北アイルランドでも、チャーターハウルで25.5度、フェルマネー郡デリリンで25.8度の2026年の最高気温が記録された。

日曜日には、ヘーウッド、ベンソン、ブルームズバーン、ハイ・ビーチ、キュー・ガーデンズ、ノースオールト、サントン・ダウンハム、リトルの8地域で熱波の条件が満たされた。自動車協会(AA)は、車内温度が60度に達する可能性に備えて、日射下での駐車を控えるようドライバーに呼びかけている。サセックスとケントでは、約500世帯が需要の増加により水不足に見舞われた。

インドの猛暑

インドでも歴史的な熱波が続き、北ウッタルプラデーシュ州バンドでは47.6度の気温が記録された。この熱波は4月下旬から5月にかけて続き、数百万人が危険な熱ストレスにさらされた。気象研究機関「ClimaMeter」の調査によると、2026年4月の熱波は、過去数十年に比べて環境が2度高い状態で発生し、その影響が強まった。

極端な高温により、約4400万人の人々と3410億ドル分の経済活動が影響を受けた。科学者らは、気候変動、湿度の上昇、夜間の高温、都市化、乾燥した土壌の組み合わせが原因だと指摘している。インドのコア・ヒートウェーブ・ゾーン(CHZ)では、ラジャスタン州、デリー、ウッタルプラデーシュ州などを含む地域で、熱波の頻度と期間が統計的に顕著に増加している。

世界規模での熱波パターンは、気候変動に起因する極端な気象現象の頻度が増加していることを示している。気温が上昇し続ける中、政府や公衆衛生関係者は、長期間の熱暴露の影響から脆弱な人口を守るための課題に直面している。