フランスは15日、15歳未満の子どもに対するソーシャルメディア利用を禁止する法案を議会で正式に可決しました。これは欧州連合(EU)加盟国で初めての措置です。この法律は、マクロン大統領の二期目に提出された主要な政策の一つで、青少年の精神的健康とオンライン上の安全を確保することを目的としています。また、高校での携帯電話の使用も禁止する内容となっています。
立法過程と反対意見
法案は14日、議員と上院議員で構成される合同委員会で非公開で可決されました。反対したのは極左の「フランス・レベール(LFI)」のみで、社会党は棄権しました。社会党のアルト・デラポルト議員は、「未成年者に対するSNSの全面禁止は単純すぎ、欧州委員会は有害な機能に焦点を当てたより複雑なアプローチを提唱している」と批判しました。
実施と憲法審査
マクロン大統領は、この法律が9月に始まる新学期から施行されるよう求めています。ただし、法案がフランス憲法に適合しているかを確認する審査が行われる可能性があり、実施が遅れる恐れがあります。この法案は、来年大統領職を退く前のマクロン政権最後の主要な政策の一つです。
欧州委員会も類似の取り組みを進めています。欧州委員会議長のウルスラ・フォン・デア・レーワン氏は最近、「年齢層ごとに段階的にアクセスを許可する」ことを提唱しています。彼女の提案によると、13歳未満の子どもは保護者や教師の監督下で時間制限付きでSNSにアクセスできるとされています。13歳以上の場合、プラットフォームが年齢に適した安全な環境であることを証明すれば、段階的にアクセスが許可されるとしています。
欧州全体の傾向
フランスだけではありません。ギリシャ、スロベニア、スウェーデンなど、他のEU加盟国も未成年者のSNS利用制限を検討しています。スペインは16歳未満への利用禁止を検討しており、オーストリアは14歳未満を対象としています。こうした動きは、欧州全体で若年層をSNSの潜在的な害から守る必要性についての一致が広がっていることを示しています。
年齢制限に加えて、欧州委員会は乳幼児へのスクリーン(画面)の使用禁止も提唱しています。これは、若いうちからのデジタルデバイスへの露出を規制する動きの一部です。フランスの法案は、こうした規制の流れの最初のステップと見られています。
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