フランスで11歳の少女、リャンナが殺害された事件が大きな怒りを呼んでいる。容疑者とされるジェローム・B.(41)は、リャンナの友人関係の父親で、失踪当日に彼女の姿を自分の車内で見かけた目撃者が2人いた。リャンナは先週、南西のゲル地域で学校を出てから行方不明となり、14日にはフロアヌス町近くの農地で遺体が見つかった。

犯罪歴と過去の告発

ジェローム・B.は最近数年間、未成年の少女に関わる4件の事件に関与した疑いが浮上している。そのうち2件は証拠不足で閉じられ、別の一件では中学校の清掃員を「不適切な行動」のため解雇された。

放置された苦情と遅れ

アック町の検察官によると、ジェローム・B.は昨年8月、10歳のローザの母親が彼に性的暴行を受けたと告発した。ローザの証言は医学的検査で裏付けられたが、家族が警察に届け出た9か月間、ジェローム・B.は捜査機関から問いただされなかった。

この遅れは、管轄の移管を必要としたことも一因だった。フランスではジェローム・B.に関する複数の警告信号が無視されたことに対して憤りが広がっている。当局は防止よりも手続き遵守に重きを置いたように見える。

政治的・社会的反応

極右の国家統一党(Rassemblement National)のジョルダン・バデラ党首はXで、「フランス国民は算盤を求めるが、この悲劇は司法システムが機能不全に陥っているため避けられなかった」と述べた。

保守派の共和国運動(Les Républicains)所属のブルーノ・レターリュは、「我々の司法システムは失敗している。完全な改革が必要だ。子どもを守れぬ社会はいずれ自分に向かって反撃するだろう」と語った。

エコロジスト(Ecologists)所属のマリーン・トンデリエは、「これは性的嫌悪と性的暴力を扱えない政治司法システムの象徴だ」と指摘した。

マクロン大統領は「明確な失敗」を認め、「これは受け入れがたい。リャンナの家族に胸を張って『適切に処理された』とは言えない」と述べた。

司法相のジェラール・ダルマニンは「恐ろしい」と語った。「疑いが浮かんだ人物を子どもから遠ざけることができなかったのはなぜか。数か月にわたって彼に対する苦情があったにもかかわらず、誰も行動しなかったのはなぜか」。

首相は15日以内に何が起きたかを調べる報告書の提出を要求した。