アイスランド議会は欧州連合(EU)加盟交渉の再開を否決した。アルジャジーラによると、カトリーン・ヤコブスドッティル大統領は任期中にはEU加盟交渉を再検討しないと表明した。この決定は2012年の国民投票でEU加盟交渉が否決されたことを受けており、政府は民意を尊重する姿勢を重ねて強調している。

EU拡大委員、アイスランドの独自性強調

EU拡大委員のマルタ・コス氏はアイスランドが漁業や農業の面で独自の事情を持つと指摘し、交渉再開の際にはこれらを慎重に検討する必要があるとした。しかし、EU加盟国との協力を通じて解決策が見つかるとの自信を示した。現在の中断状況にもかかわらず、アイスランドは欧州経済領域(EEA)およびシェンゲン圏の加盟を通じてEUと密接に連携していると政府は述べている。

アイスランドのEU関係歴史的背景

アイスランドは2009年のグローバル金融危機の最中にEU加盟申請を提出したが、ユーロ懐疑的な政権が2013年に交渉を中断していた。今回の決定は、主に主権や経済政策への懸念から、EU加盟への反対姿勢を維持するものである。2012年の国民投票は法的拘束力を持たなかったが、政府は漁業など重要な分野で独立を維持する民意を一貫して尊重している。

政府、民意尊重を表明

議会が交渉再開を支持した場合、政府はアイスランドのEU加盟申請の正式撤回を議会に委任するとの方針を示した。これは民主主義的プロセスと政府が政策を民意と一致させることへのコミットメントを示している。アイスランドは非EU加盟ながらもEUと深く経済的な連携を持つ独自の地位を維持しており、これに基づく戦略的決定を引き続き下している。