イタリアでは新たな熱波の影響で、27都市のうち25都市が最高レベルの「レッド」高温注意報を発令した。BBCによると、北部から南部にかけて、首都ローマやミラノ、ヴェネチア、ナポリなど19都市がすでにレッド警報となっており、月曜日までに残る2都市を除くすべての都市が同警報になる見込み。

熱波、全国に広がる

土曜日には多くの地域で気温が35度台に達し、当局は高齢者や乳幼児、慢性疾患を持つ人々だけでなく、健康な人や活動的な人に対しても健康リスクの警告を発している。これは、連続した熱波が火災に適した条件を生み出し、ヨーロッパ各国で深刻な山火事が発生していることを背景にしている。

イタリア保健省が土曜日に発表した最新の熱波情報によると、月曜日までに国内の27都市のうち25都市がレッド警報になる見込み。残る2都市は、靴下の先端部に位置するカルラブリア州のレッジョ・カラブリアと、シチリア島の対岸にあるメッシーナで、これらは「アマーレ」(準最上位)警報が発令される。

健康と安全対策を呼びかけ

保健省は、影響を受けた地域の住民に対し、午前11時から午後6時までの最も暑い時間帯に屋外での曝露を避け、室内にとどまり、十分な水分補給を行うよう呼びかけている。極端な高温は、アフリカ北部から地中海上に強化中の亜熱帯高気圧によって引き起こされている。

一方、ギリシャ、フランス、ポルトガル、スペインでは数千ヘクタールにわたる火災が依然として対応中。フランスでは土曜日に、数日前に鎮火されていた火災が再燃したことを受けて、南東部のヴァール県で約2500人が避難させられた。

しかし、南西のギロンド県では大規模な火災が鎮火し、約20万人の避難住民が自宅に戻れるようになった。ギリシャでは、国内の多くの山火事に囲まれたビオティア州の沿岸都市から、主に観光客を対象に数百人が海上で避難させられている。

ヨーロッパの山火事状況悪化

スペインでは2026年時点で、焼失面積が20万ヘクタールを超え、同時点で平均の5倍に達している。また、ポルトガルの焼失面積も通常より多い。これはEUのデータによるもの。気候変動によって世界中で気温が上昇しており、ヨーロッパは世界平均の2倍の速さで気温が上昇している。

これは、ヨーロッパで夏の熱波が増加し、水資源への圧力が高まり、山火事がより強烈になる原因にもなっている。イタリアがほぼすべての主要都市を最高警報に設定したことは、ヨーロッパ全体で気温上昇がもたらす健康と環境へのリスクへの対応の緊急性を浮き彫りにしている。