ドナルド・トランプ米大統領とジョルジア・メローニイタリア首相の間の外交問題がエスカレートし、イタリアの最高外交官が予定されていた米国訪問を中止した。
トランプ氏の発言が物議を醸す
問題の原因は、トランプ氏がフランスで開かれた主要7カ国(G7)会合で、メローニ首相が「写真を撮るよう懇願した」と主張したことに起因する。
トランプ氏はイタリアのラ7テレビ局に対し、「彼女は私と話すよう懇願した。話す必要はなかった」と述べた。放送局は英語版のインタビューではなく、イタリア語の字幕版のみを公開した。
「彼女は私と写真を撮るよう懇願した。私と写真を撮りたいという願望が強かった。撮らなかったが、彼女のことをかわいそうに思った」。
メローニ氏、発言をでっち上げだと否定
メローニ首相は金曜日、トランプ氏の発言に対する動画を投稿し、「一部の事柄には即時の対応が必要だ」と述べた。
「トランプ大統領の発言は完全にでっち上げだ。率直に驚いている。なぜ米国大統領が自国の同盟国に対してこのような態度を取るのか理解できない。これは初めてのことではない」。
移民反対を柱に掲げた極右政党の指導者であるメローニ氏は、長らくトランプ氏の欧州における最大の支持者と見なされてきた。
2024年の選挙勝利後、トランプ氏のマーラ・ラゴ別荘を訪れ、2025年1月に行われた就任式にも出席した。
しかし、トランプ氏の2期目にかけて、ロシアのウクライナ侵攻に対する支援、米国とイスラエルのイラン戦争、グリーンランドのデンマーク領に対する併合脅迫、教皇レオに対する批判など、いくつかの問題で意見が分かれた。
イタリア、米国訪問を中止
メローニ首相は動画の中で、「トランプ氏が私に対する発言と同様に、西側や米国の敵に対して同じ決意を示すことを惜しむ」と述べた。
トランプ大統領は「敵に対しては同盟国よりもずっと寛容だ」と非難した。
「しかし、トランプ氏が覚えておくべきことがある。イタリアと私自身は決して懇願しない」。
メローニ首相の動画投稿後、イタリア外相のアントニオ・タジャーニ氏は、予定されていた週末の米国訪問を中止すると発表した。タジャーニ氏はフロリダ州マイアミで開かれるビジネスフォーラムに出席し、米国国務長官のマルコ・ルービオ氏と会談する予定だった。
タジャーニ氏はトランプ氏の発言を「深刻で不快な発言」と批判した。他の政府関係者もコメントした。
司法相のカルロ・ノルディオ氏は、トランプ氏の発言が第二次世界大戦で戦死した米兵の遺徳を汚すものだと述べた。
ノルディオ氏はXに投稿し、「ナチス・ファシズム独裁政権から解放するために我々を救った米兵の数千の十字架は、このような悲しい言動を受けるに値しない」と述べた。
防衛相のグイド・クロセット氏は、メローニ首相が写真を撮るよう懇願するなど「脅迫されたとしても」あり得ないと述べた。
「このような冗談は誰にも利益をもたらさない。米国もイタリアも同盟にも」。
ホワイトハウスはメローニ首相の発言に対し、直ちに反応しなかった。
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