米民主党全国委員会(DNC)がまとめた2024年大統領選の内部分析によると、カマラ・ハリス副大統領のイスラエル・ガザ紛争に対する立場が、ドナルド・トランプ氏への敗北の要因となったとされている。この分析は、Axiosが報じた。

この報告書は、上層部の民主党幹部によってまとめられ、ハリス氏がバイデン政権のガザ戦争対応によって多くの支持を失ったと結論づけている。この分析結果は、内部レビューに詳しい情報源を通じてAxiosに共有された。

この報告書の結論は、イスラエル・ガザ問題が党内でどれほど敏感なテーマであるかを示している。DNCの指導部は昨年、この分析を公表しないことを決定し、党内内外で紛争を引き起こす可能性を認識していた。

選挙戦において、ハリス氏はイスラエルへの強い支持を表明しながらも、停戦の必要性やガザのパレスチナ人や人質に対する共感を示そうとした。しかしDNCの内部レビューでは、この立場が一部の有権者を失望させた可能性があると指摘されている。

報告書作成中に、DNCの幹部はガザ・イスラエル紛争に関するプロパレスチナ派の団体と非公開の会議を開いた。この団体が選挙結果に与えた影響は不明だが、報告書は党内の動向がハリス氏の敗北に影響を与えたと示している。

報告書がガザ問題に焦点を当てている一方、他の分析家は、ハリス氏の全体的な人気の低さや、バイデン政権の外交政策など重要な問題から距離を取らなかった点が、敗北のより大きな要因だったと指摘している。また、2020年の予備選での不振や、民主党候補としての選出も敗北の要因とされている。

報告書は、民主党支持層の動向にも注目し、より強くなったアンチセムティックな傾向やハマス支持の拡大が見られると指摘している。この傾向は、イスラエルを強く支持したジョン・フェッターマン上院議員のような人物に対する党の扱いからも明らかである。

報告書によると、ハリス氏はバイデン政権の政策から距離を取る機会を複数回持っていたが、それを選ばなかった。この決定とイスラエル・ガザ問題への立場が、選挙での敗北に影響を与えたとされている。

この内部レビューは、民主党がグローバリスト的な政策と支持層の希望を調整する上での課題を浮き彫りにしている。報告書の内容は公表されることはなく、党内の分裂をさらに深める可能性があり、今後の国家戦略にも影響を与えるとされている。