リンジー・グレアム米上院議員(71)が「突然の病気」で死去した。グレアム氏は米国の外交・防衛政策を主導し、前大統領ドナルド・トランプ氏の重要な支持者でもあった。議員事務所は日曜朝に確認した。

政治的・個人的な追悼

トランプ前大統領はグレアム氏を「私がかつて知った中で最高の人物の一人」、「真のアメリカの愛国者」と称賛した。NBCニュースに対して語ったところによると、グレアム氏の死の数時間前、トランプ氏は氏と話しており、その際、グレアム氏は「疲れていただけで、他に問題はなかった」と述べた。

ウクライナのボリス・ゼレンスキー大統領も「深い悲しみ」を表し、ロシアとの戦争中のウクライナへの支援を称賛した。

グレアム氏は死去の1日前にウクライナを訪問して戻った。その訪問中、トランプ政権と協議し、ロシアに対するより厳しい制裁措置を発表した。2022年のロシアの侵攻が始まって以来、10回ウクライナを訪れ、軍事・経済支援の強調を主張していた。

後任と選挙プロセス

南カロライナ州法によると、トランプ氏の支持者である共和党のヘンリー・マクマスター知事が、2025年1月3日まで暫定的に後任を指名する。州によっては知事が同党から後任を選ばなければならないが、南カロライナ州ではそうした義務がないため、マクマスター知事には広い裁量がある。

8月11日に特別予備選が予定され、11月の一般選挙で民主党のアニー・アンドリュース医師と対決する共和党候補が決まる。グレアム氏は6月の予備選で5人の中から57%の得票率で勝利し、党内に多少の不満があった。

南カロライナ州第2選挙区の長年務める共和党のジョー・ウィルソン下院議員が上院議員職への関心を示している。ウィルソン氏は2001年以来議員を務めており、グレアム氏を「平和を通じた強さのための、精力的なアメリカの愛国者」と称賛した。

今後の流れ

グレアム氏の死去により、上院議員職が直ちに空席となるが、2024年大統領選の日程には影響しない。暫定的に指名された議員は11月の選挙に出馬資格がなく、特別予備選で候補者が決まるまで務める。

南カロライナ州は46州の一つで、知事が特別選挙まで暫定的に上院議員を任命できる。残りの4州(ケンタッキー州、ノースダコタ州、ロードアイランド州、ウィスコンシン州)は、空席は特別選挙でしか埋められない。

グレアム氏の事務所は声明で、「家族はこの非常に困難な時期に祈りを感謝し、プライバシーを尊重するよう願っています」と述べた。

FOCUS onlineによると、地元の司法解剖医はグレアム氏が「潜在的な心疾患による主な動脈の裂傷」で死亡したと示唆した。NBCニュースは、救急隊がグレアム氏の邸宅に到着し、心停止対応として救急車に運び出したと報じた。追加の健康状態の詳細は公表されていない。

グレアム氏は2003年以来米上院議員を務め、10年以上南カロライナ州議会議員を務めた。上院予算委員会委員長を務め、防衛・外交政策において重要な声を発した。2016年には大統領選に出馬し、2024年の出馬も視野にしていたが、最終的に上院議員選挙の再選を目指した。