『ジュラassicパーク』の主演で知られるニュージーランドの俳優、サム・ニールさんが78歳で死去した。家族が発表した。家族は「サムは家族に囲まれ、人生全体を通じて貫いてきた尊厳を持って逝った」と述べ、「聖ヴィンセント・プライベート病院のスタッフに対し、信じられないほどのケアへの深い感謝を表したい」と話した。

キャリアと遺産

ニールさんの俳優生活は50年以上にわたる。数十本の映画やテレビシリーズに出演し、1993年の映画『ピアノ』で脚本賞を受賞した。この作品では助演として出演した。2022年の映画『ジュラassicワールド:ドミネイション』で、再びドクター・アラン・グラン特任教授を演じた。

2023年、「ジュラassicパーク」30周年に際してCNNに語ったニールさんは「とても幸せで、驚くべき人生だった。映画俳優としてのキャリアがあるとは、まったく予想していなかった。それが起こったのは奇跡で、誰よりも驚いているのは自分自身だ」と述べた。

ニュージーランド出身の俳優、カル・アーバンさんはニールさんを「多くの人にインスピレーションを与えた先駆者。美しい人で、ニュージーランドと世界に多くの貢献をした国民的宝物」と称賛した。

癌との戦いと活動

ニールさんは2023年に、約5年間希少なリンパ腫と闘いながら化学療法を受けていることを明らかにした。治療は命を救ってくれるが「とてもつらいものだ」と語っていた。化学療法が効かなくなった後、彼はCAR T細胞療法を試した。この治療法は患者の血液細胞を遺伝的に改造して癌を攻撃するもので、一部の血液がんではまだ臨床試験段階にあるが、ニールさんのように成功した例もある。

治療を受けた後、ニールさんは「今、検査を受けたが体内に癌が見つからない。それは驚くべきことだ」と語った。52歳のジョフ・ニッセンさんら他の患者と同様に、オーストラリア政府がこの治療法の普及に必要な資金を確保するよう求めて活動した。ニッセンさんは「オーストラリア人が自国でこうした治療を受けられることになるのは素晴らしいことだ」と述べた。

個人生活と晩年

ニールさんは1947年、北アイルランドのオマグで生まれ、7歳のときにニュージーランド南島へ移住した。2022年にニュージーランド政府からナイト(騎士)称号を授与され、1991年には大英帝国勲章(OBE)の受章者に任命された。ニュージーランドの広大な農場「トゥー・パドックス」で生活し、ワイン醸造所や有機野菜畑、小動物の保護区を設立していた。

報道によると、家族は彼の死因について具体的な内容を明かしていない。しかし、5年間の治療の結果、癌から回復していたことを強調した。「喪失は突然で予期せぬものだったが、サムが癌から解放されたことを知って少し安心している」と家族は声明で述べた。

ニールさんは妻のアナ・フレームさんと3人の子供に見送られる。家族は喪に服する中、プライバシーを尊重するよう求めている。葬儀や追悼行事の詳細については、後日発表される予定だ。